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リップマンの唱えた疑似環境とは?テレビやマスコミの情報を信じる危険性

皆さんは普段の生活でテレビを見ますか?

最近は若者のテレビ離れという言葉も流行っているようですが、今も情報の取得には欠かせません。

しかし、マスコミが伝える情報には嘘が混じっているケースもあります。

ここでは、リップマンが唱えた疑似環境について紹介します。

社会学の内容から、マスコミの情報を信じる危険性にも触れましょう。

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リップマンとは

まずは、リップマンという人物について見ていきましょう。

本名はウォルター・リップマンであり、アメリカの評論家です。

第一次・第二次世界大戦を経験し、自身の著書である「世論」を刊行しました。

疑似環境の他には、「ステレオタイプ」の言葉を編み出した人物としても有名です。

では、リップマンの疑似環境を詳しく紹介しましょう。

 

疑似環境とその具体例

次に、リップマンの言葉である疑似環境の内容を解説します。

公務員試験などで問われやすいわけではありませんが、覚えておくと生きる上で役立つでしょう。

定義も理解しやすいため、豆知識として押さえてください。

疑似環境=虚構の世界

疑似環境とは、マスコミの影響で作り出される虚偽の世界です。

我々は意識しない間に、この嘘で固められた世界で暮らしています。

マスコミは、視聴率や購入部数を求めて虚偽の情報を入れることも少なくありません。

しかし、基本的に情報源はマスコミの発信を頼りにするはずです。

そのため、ほぼ強制的に虚偽の世界を生きる羽目になります。

疑似環境が作り出される例

ここで、マスコミが嘘の世界を作る例について紹介します。

2022年の秋頃、日本では円安が進行しました。

マスコミは、「円安で円が紙くずになる」などと脅す形で報じていました。

しかし、実際には大企業で史上最高の決算が出ています。こちらは、円安による効果も無視できません。

1ドル=100円から1ドル=140円になった場合、海外から商品が買われやすくなります。

1ドル出すだけで、40円も高い商品を購入できるためです。

つまり、円安は海外に製品を売る「輸出」に強くなるといえます。

輸出は、製造などのインフラが整っている大企業ならではの取引スタイルです。

このことからも、大企業の利益がプラスに働いたと分析できるでしょう。

一方で、マスコミは円安のデメリットばかりを報じました。

無論、悪い部分もあるもののマスコミによって「円安は日本を滅ぼす」と嘘の世界が作り出されます。

経済の仕組みが分からない方は、疑似環境を今もさまよっているかもしれません。

我々の想像で作られることも

マスコミの働きにかかわらず、疑似世界は我々の想像によって作られるケースもあります。

たとえ正しい情報が伝えられていたとしても、固定観念で認識を間違えたら嘘の世界ができ上がります。

先程の例も使えば、「円安は悪だ」と思い込んでいる方は円安を褒める報道も受け付けません。

このように人々は、自分にとって都合の良い情報を選ぶ傾向があります。

そのため、必ずしも全てマスコミに非があるとはいえません。

社会学の内容は、こちらの「社会学用語図鑑」から分かりやすく学べます。イラスト付きであるため、初心者にも分かりやすい点が特徴です。社会学用語の辞書も併せて購入しておくといいでしょう。

 

 

 

疑似環境と誹謗中傷

マスコミが作り出す疑似環境は、ときに人々の間で争いが生じます。

特に気を付けなければならない点が、有名人などに対する誹謗中傷です。

ここでは、ある事件を取り上げたいと思います。

テラスハウスの事件

女子プロレスラーの方がテレビ番組のテラスハウスに出演した際、演技が誹謗中傷の対象となってしまいます。

SNSの投稿も激しくなり、結果的にその方は自ら命を絶ちました。

侮辱罪の厳罰化が進んだ一因にもなりましたが、こちらも疑似環境が大きく影響している例です。

侮辱罪の厳罰化については、こちらの記事も参考にしてください。

テレビは、出演者の立ち回りをあらかじめ決めています。

中には、ヒール役を演じるケースもあるでしょう。

つまり、視聴者はテレビが作り出した疑似環境の中にいるわけです。

嘘の世界であるにもかかわらず、出演者の人格を見たまま評価します。

そうすれば、自ずと現実世界との乖離が生じてしまうはずです。

まずは、自分が疑似環境でマスコミに操られていると自覚しなければなりません。

テレビを見るときの注意点

疑似環境にいることを自覚するには、ある注意点を守る必要があります。

テレビの情報は基本的に嘘が混ざっていると頭に入れておきましょう。

元々「TVショー」と言われていたように、基本的には演劇の一部です。

あらかじめ台本があり、そのとおりに演者は動きます。

「ドキュメンタリー」と称される番組も、台本ありきだと思った方が賢明です。

テレビに苛立ちを覚えてしまっては、製作者に操られてしまいます。

疑似環境は広がりやすい

現代では、疑似環境が広がりやすい状態となっています。その理由は、SNSが発達しているためです。

テレビを見た感想は、SNSを通じて共有されやすくなります。

テラスハウスの事件も、拡散されたことが被害者を追い詰めた原因の1つであるはずです。

リツイートやいいねなど、ボタン1つで全世界に発言が流れてしまいます。

疑似環境の領域を広げることは、全くもって難しくありません。

一方で、SNSの発達で「嘘を見破る人」も表で情報発信をしています。

正しい声に耳を傾け、マスコミの嘘を見破る冷静さが重要です。

なお、SNSで誹謗中傷を受けたときの対処法はこちらで紹介しています。

 

まとめ

今回は、リップマンの唱えた疑似環境について詳しく解説しました。

マスコミは、視聴率や購入部数が増えれば儲かる仕事です。

したがって、視聴者が操られた分だけ得をする商売だといえます。

マスコミが作る嘘の世界は、我々の手で広げてしまう恐れもあります。

自分にとって都合の良い情報だけを見るのではなく、幅広く参考にした方が視野も広くなるはずです。

テレビを見る際には、疑似環境の怖さをしっかりと理解しましょう。