どーも、ヤマトノです!
大学生かつ公務員試験を受験予定で、独学で挑むか予備校に通うかを迷っている方も一定数いるでしょう。
僕は元公務員でしたが、学生の頃から勉強ができていたわけではありませんでした。試験を受ける際にも「独学は無理なのかな」とも考えました。
しかし、予備校に通わないで受験したところ、国家公務員を一切受けていない状態で3つの自治体の筆記合格を果たしました。
ちなみに、筆記試験を合格したのは以下のとおりです。
- 国立大学法人
- 地方中級試験
- 市役所上級試験
反対に地方上級試験は勉強法を間違えたために落ちました。
これも具体的に説明しますが、うなぎ上りに成績を上げたことが僕の公務員試験における特徴です。
独学で勉強する際に、方法をどのように変えていったのか解説しましょう!
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公務員試験は独学でOK?
公務員試験を受験される大半の方は、「公務員試験って独学では無理なの?」と悩むのではと思います。
これに関してはっきり言うと基本的には独学で十分です!私も大学生のときは基本的に独学でした。
特に市役所レベルなら難しくないですし、僕の前半戦のように勉強方法さえ間違わなければ誰にでもチャンスがあります。
無理な話では全然ありません。
コツを掴めば筆記試験は単なる通過点になりますし、現に僕がそうでした!
ただ、予備校が全くの無意味というわけでもありません。予備校のメリットと通わなくても問題ない人の特徴を書いていきます。
予備校は情報を入手できる
予備校のメリットは、「情報を入手しやすい」ことです。
自治体の採用状況やどういった試験を導入するかを調査しているので、勉強方法が掴みやすいのが強みといえます。
最近では、市役所を中心に「SPI型の試験」を採用する自治体も増えているようです。
自分が受ける自治体がどの試験を採用しているのかが分からなければ、そもそも勉強の方向性も掴めなくなります。
最終的に独学で挑む場合も、公務員試験の情報を集めるためだけに予備校へ顔を出すやり方もアリです。(模擬試験などを利用する)
予備校はライバルが近くにいる
他にも、ライバルが近くにいることも予備校のメリットとして挙げられます。
上手く関係を築けば、共に切磋琢磨し合える仲間になるでしょう。
もし、同じ年に公務員試験を合格できれば、将来的には仕事仲間としても心強い存在になります。
人間関係は今後生きていくうえで非常に重要です。その意味でも、予備校に通う選択肢も捨てなくていいかなと思います。
予備校が不要な人
ただし、「予備校に通うことで逆に点数を下げてしまう人」もいます。
僕が考えるには、「勘違いしやすい」人は通わないほうがいいでしょう。
予備校はレベルの高い授業を行っているため、うっかり勉強した気になってしまいます。
そうなると自主勉強を疎かにしてしまい、みるみる点数が下がってしまう場合も考えられます。
独学はスケジュール管理ができなくなると感じるかもしれませんが、予備校に行ったから改善されるものでもありません。
確かに、朝から通う習慣を付けたら健康的な生活は身につきます。とはいえ、直接勉強のスケジュール管理に繋がるとは思えません。
余程の恩師に会えて刺激を貰ったとかなら話は別ですが。
もちろん、さまざまなタイプの方がいるので一様にはいえませんが、お金をかけてサボるようになると時間も費用も無駄になります。
予備校に頼らず、自分で管理する訓練をした方が得策です。
独学の注意点
公務員試験を独学で勉強する際には、いくつかの注意点を守らなければなりません。間違えた勉強方法は、合格までの道のりを遠ざけてしまいます。
公務員試験は、期間が無限にあるわけではありません。なるべく、大学生のうちに合格を掴んだ方が得策です。
基本的には30歳になってしまうと受験自体ができなくなるので、効率良く勉強して早めに合格してしまいましょう。
注意点を下記に詳しく書きます!
アウトプットを絶対に心がける
もはや、これは「絶対」ですね。
独学するときは、過去問や練習問題をひたすら解いてアウトプットを心がけましょう。
僕が試験に落ちていた頃は、参考書から手を付ける勉強をしていました。このようなやり方は完全に間違っています。
順番的には問題集→参考書(補助)がベストです。
問題集を進める際には、「1周目は答えを先に見てから問題文を見ます。」
2周目は実際に問題を解くのですが、分からない問題は答えを見てください。
熟考して時間を使うのはアウトです。ただでさえ科目数が多いため、パッパと進めていきましょう。
また、2周目辺りまでは頻出度の高い問題を優先します。
その中でも、難易度も頻出度も低い問題は解いてしまうなど、自分の中で工夫やルールを設けてもOKです。
3週目以降は全ての問題に目を通します。
ただ、僕の場合は以下の科目にある難しい問題には手を付けませんでした
- 会計学(商法)
- 国際関係
- 労働法
会計学にいたっては大学生のうちには無理だと感じ、勉強していませんでした。(この話は後述します。)
全部勉強しても逆に非効率的であるため、まずは主要科目に絞りましょう。
捨て科目(分野)を作る
次に「捨て科目(分野)」について解説します。単刀直入に僕が勉強した内容を挙げましょう(上が教養科目、下が専門科目)。
- 文章理解(古典は捨てた)
- 数的処理(全て勉強)
- 人文科学(文化は捨てた)
- 生物(全て勉強)
- 地学(全て勉強)
- 化学(有機は捨てた)
- 物理(運動・音・電気は勉強)
- 数学(数と式のみ勉強)
- 社会科学(全て勉強)
- 憲法(全て勉強)
- 行政法(全て勉強)
- 民法(全て勉強)
- ミクロ経済(全て勉強)
- マクロ経済(全て勉強)
- 財政学(全て勉強)
- 社会保障(全て勉強)
- 社会学(全て勉強)
- 経営学(全て勉強)
- 政治学(全て勉強)
- 行政学(全て勉強)
- 刑法(簡単な問題だけ)
- 労働法(刑法に同じ)
- 国際関係(刑法に同じ)
- 会計学(全て捨てた)
こんなところでしょうか?もしかすると抜けている科目があるかもしれません。
自然科学は「科目ごとに分けて」書きました。
物理は習ったことがありませんが、公務員試験の過去問を見たところ運動や音がかなり狙われていたため、その分野だけ勉強しました。
見事、作戦が成功したときは嬉しかったです。
数学と化学は高校時代の無理だと思い、「勉強範囲」を大幅に絞りました。
専門科目は大抵の科目を独学で全て勉強しましたが、正直そこまで苦ではありません。(あくまで僕的にはですが。)
特に「政治学・行政学・社会学・経営学」辺りは内容が重複するところもあり、
「財政学・社会保障」は時事問題と重なるので勉強の省略は十分可能です。
得意・不得意は分かれますが、暗記系科目を中心的に勉強する方法が得策だと考えます。
点数に結びつきやすい内容ですからね。作戦を練りつつ、早い段階から勉強を進めていきましょう!
スキマ時間を有効活用しよう!
公務員試験の勉強は問題集を進めるべきだと書きましたが、参考書で勉強した方がいいタイミングはスキマ時間のあるときです。
例えば、以下のような時間は頻繁に訪れるでしょう。
- 電車に乗っている
- トイレに入ってる
- 待ち合わせをしている
この時間を有意義に使えるか否かが公務員試験の攻略では超大切です!
1日24時間しかないため、独学で多くの知識を覚えるにはスキマ時間を有効活用しなければなりません。
公務員試験は数的処理の解き方を含めて、基本は暗記がメインです。勉強時には、時間の使い方を意識しましょう!
独学で十分な理由
つづいて、公務員試験の独学が「無理ではない」理由を書きたいと思います。
教育実習と両立できた
僕は大学生で公務員試験にチャレンジしましたが、同時進行で教育実習にも参加していました。
教育実習先の学校にも迷惑がかかると思い、国家公務員試験は全て受験を諦めます。
地方上級公務員試験の受験も、教育実習が終わって2週間後でした。
僕は天才ではないため、この期間に取り戻すのは難しかったです。案の定、地方上級試験には落ちます。正直、公務員試験の浪人も考えました。
しかし、8月に受けた国立大学法人試験以降、受験した全ての公務員試験で筆記合格を果たすことに成功します。
改善すべき点は「勉強方法」だとわかり、改善するだけで「独学でも無理ではない」と気づきました。
優秀なテキストが多い
公務員試験は、6割程度は過去問からの出題です。どの問題も市販の問題集のみで確実に対策できます。
ここでは、公務員試験の科目でも特に重要な数的処理の参考書を紹介します。
特にスー過去は要点が整理されており、公務員試験対策には持ってこいだと思います。
数的処理や文章理解は出題の種類も豊富であるため、併せてこちらの参考書を紹介します。
上記2科目は、「問題集2冊くらいを解く」くらいがちょうどいいでしょう。
模擬試験から情報が得られる
模擬試験は、たとえ独学でも申請すれば問題なく受けられます。
一般的に予備校が受験会場であり、僕は自治体の情報や勉強方法などを個別に質問していました。(生徒ではないのに快く教えてもらえました)
このことからも、公務員試験の勉強は独学でも情報が揃えられると断言できます。
だから無理だとは到底思えませんし、予備校に通った人が必ず受かるものでもありません。
大学生は独学に向いている
ここで説明した内容に加え、大学生は独学できる環境が十分備わっています。
- 自由な時間が多い
- 設備が整っている
- 経験豊富な指導者がいる
公務員試験を受験される方は、大学生ならではの恩恵を勉強に生かしましょう。
自由な時間が多い
忙しい大学生もいると思いますが、社会人と比べれば自由な時間が多いはずです。
社会人の場合は、1日8時間以上を仕事に奪われてしまいます。加えて、仕事以外の人付き合いもこなさなければなりません。
一方で、大学生であれば単位をしっかりと取れば4年生は休みが増えます。
夏休みや春休みも長いため、勉強時間は十分確保できるでしょう。
構内に設備が整っている
大学生のメリットの2つ目は、設備が整った構内で勉強できる点です。
大学では、図書室や学習室が各場所に備えられています。私の母校では、学食にも勉強できるスペースがありました。
学習室の数が多かったため、気分で勉強場所を変えていました。今となっては良い思い出です。
大学生の身分を生かし、構内の設備を活用しましょう。
経験豊富な指導者がいる
国立大学であれば、職員は「国立大学法人」の試験を受けています。
大学法人は民営化されたものの、基本的には公務員試験とあまり変わりありません。
見方を変えれば、国立大学の職員は全員「公務員試験の経験者」です。
就活に欠かせないアドバイスももらえるため、スキマ時間に相談するといいでしょう。
教授や講師の中にも、前職が公務員である方は少なくありません。
私の母校にも、かつて官僚に勤めていた准教授がいました。大学生であれば、これらの方々と簡単に連絡を取れます。
卒業してからでは、お互いに会う時間も作れなくなるでしょう。大学生ならではの特権のひとつです。
まとめ
長くなりましたが、今回は公務員試験は独学で十分合格できる試験だと解説しました。
無論、予備校にも多くのメリットを持ちます。
ただ、独学で公務員試験に受かった人も少なくなく、決して無理な挑戦ではありません。
最後にまとめを書きます。しっかりと押さえるようにしてください。
- 公務員試験は独学でOK
- 予備校にもメリットはある
- 大学生は独学に有利