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公務員試験は大学生でも独学でOK!一発合格した元職員が解説

大学生かつ公務員試験を受験予定で、独学で挑むか予備校に通うかを迷っている方も一定数いるでしょう。筆者は元公務員でしたが、学生の頃から勉強ができていたわけではありませんでした。試験を受ける際にも「独学は無理なのかな」とも考えました。

しかし、予備校に通わないで受験したところ、国家公務員を一切受けていない状態で3つの自治体の筆記合格を果たしました。独学で勉強する際に、方法をどのように変えていったのか解説します。

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公務員試験は独学でOK

公務員試験を受験される大半の方は、公務員試験って独学では無理なの?と悩むのではと思います。結論から言えば、公務員試験は基本的には独学で十分で合格できます。筆者も大学生で受験したときは、基本的に独学でした。

筆者は地方上級が残念ながら不合格でしたが、主な敗因は勉強方法を間違えていたことです。正しい勉強方法を押さえていれば、地方上級も独学で問題なく合格できます。

とはいえ地方上級を落ちている筆者の記事を見ても、何の参考にならないと思う人もいるはずです。国立大学法人や地方中級試験、市役所試験などは合格しているので、自治体にこだわりがなく一発合格を狙いたい人は参考にしてください。

 

独学で十分だと考える理由

筆者の経験を踏まえて、公務員試験は独学でも十分クリアできるという理由を解説します。大学生の方は目を通しつつ、今後の勉強のモチベーションを上げてください。

教育実習と両立できた

筆者が公務員試験の勉強をしていたころ、同時進行で教育実習にも参加していました。国家公務員を受験しなかったのは、教育実習との日程が被っていたためです。相手に迷惑がかかると思い、地方公務員の試験に力を入れました。

地方上級公務員試験の受験も、教育実習が終わって2週間後でした。勉強方法も間違えていた筆者は、教育実習のブランクを取り戻せず地方上級に落ちてしまいます。このときは、公務員試験の浪人も覚悟しました。

しかし8月の国立大学法人試験の筆記に受かってから、受験したすべての自治体に合格します。地方中級試験では専門科目も範囲に含まれていたので、勉強した成果を出せたのは特に嬉しかったです。結果的に教育実習との両立はできたといえます。

優秀なテキストが多い

公務員試験は、基本的に過去問をベースに出題されます。そもそも科目数の多い公務員試験において、一から問題を作るのは困難です。そのため過去問を使い回し、少しだけ視点を変えた問題を多く扱っています。

筆者が特に使っていた過去問は、「スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)」です。要点がわかりやすく整理されており、公務員試験対策におすすめです。教養科目だけではなく、専門科目版も使いやすいのでぜひ候補に入れてください。

 

内容はさほど難しくない

公務員試験は、司法試験や公認会計士試験のような難関試験ではありません。国家総合職はさすがに一筋縄ではいきませんが、市役所レベルであれば難易度は低いといえます。

公務員試験で頭を悩ませるのは、科目数が多いためです。効率良く点数を稼ぐには、確かにある程度コツを掴んでおく必要があります。

とはいえ効率的な点数の稼ぎ方も、基本的には独学で身につく技術です。出題数も数的処理や文章理解に偏っており、対策が講じやすくなっています。ただし難しいと感じるかは個人差があるため、まずは問題集を読んでから考えるのがおすすめです。

 

大学生は独学に向いている

※画像はイメージです

筆者としては、大学生だからこそ独学に適している環境にいると考えています。社会人になった今、もう一度独学で勉強するのは大変と感じてしまうでしょう。なぜ大学生が独学に向いているか、個人的な見解を詳しく解説します。

自由な時間が多い

大学生の中には忙しくしている人もいると思いますが、社会人と比べれば自由な時間が多いといえます。社会人の場合は、1日8時間以上を仕事に奪われてしまいます。仕事が終わったあとも、飲み会や接待に付き合わされる方はいるでしょう。

一方で大学生の場合、単位をしっかりと取っていたら、学年が上がるに連れて自由な時間が増えます。夏休みや春休みも長いため、社会人と比べたら間違いなく十分な勉強時間を確保できます。

構内に設備が整っている

大学では、図書室や学習室が各場所に備えられています。筆者の母校では、学食にも勉強できるスペースがありました。

学習室の数が多かったため、気分で勉強場所を変えていたのを今でも覚えています。家で勉強するのが苦手な人でも、大学に行けば集中できる環境を手に入れられます。

大学を卒業してしまったら、構内に行くハードルも高まるでしょう。そのため大学生の特権を最大限に活かしつつ、在学中に公務員試験合格を勝ち取ってください。

友人と切磋琢磨できる

友人に公務員試験を受験する方がいれば、その人と切磋琢磨し合いながら勉強ができます。お互いに進ちょく度を確認しつつ、モチベーションを高めていきましょう。

友人と勉強するメリットは、アウトプットの勉強法が使えることです。ただテキストを読むだけでは、インプットの勉強しかできません。インプットが悪いわけではないですが、覚えたつもりになるという勘違いを生む恐れもあります。

もし相手から何かわからないところを尋ねられたら、自分がその知識を説明できるかどうか試してみましょう。うまく説明できなければ、完全には理解していないといえます。より知識を身につけるには、友人と教え合いながら勉強するのが有効です。

経験豊富な指導者がいる

国立大学であれば、職員は国立大学法人の試験を受けています。大学法人は民営化されたものの、基本的には公務員試験とあまり変わりありません。

見方を変えれば、国立大学の職員は全員「公務員試験の経験者」です。就活に欠かせないアドバイスももらえるため、スキマ時間に相談するといいでしょう。

教授や講師の中にも、前職が公務員である方は少なくありません。私の母校にも、かつて官僚に勤めていた准教授がいました。大学生であれば、これらの方々と簡単に連絡を取れます。

卒業してからでは、お互いに会う時間も作れなくなるでしょう。大学生ならではの特権のひとつです。

 

独学をするときの注意点

公務員試験を独学で勉強する際には、いくつかの注意点を守らなければなりません。勉強方法を間違えてしまうと、合格する確率を下げてしまいます

自治体によっても異なりますが、一般的には30歳になってしまうと受験自体ができなくなります。効率良く勉強して、早めに合格を掴み取るようにしましょう。

自分との相性を見極める

まずは独学での勉強が、自分にとって相性が良いかを見極めることが大切です。受験生の中には、自分でペース配分を考えるのが苦手に感じている人もいるでしょう。

独学は自由に勉強できる一方で、時間の使い方には責任が生じます。仮に思った以上に勉強ができず、成績を伸ばせなくてもすべて自己責任です。誰かから監視されていたほうが、力を発揮できるのであれば独学はおすすめできません。

自分の力を信じ続ける

公務員試験に限った話ではありませんが、勉強を続けていると伸び悩む期間が生まれます。独学で勉強する場合、その期間を自分自身で乗り越えないといけません。

こうした強い信念を持つには、自分の力を信じ続けることが大切です。逆風に負けず、周りを気にせずにコツコツとやり遂げる意志を持ちましょう。

ただし自分の能力を過信しすぎるのはNGです。伸び悩んでいるとき、そもそも勉強法が間違えている可能性もあります。自分を客観視して、どのように勉強すればよいか冷静に分析してください。

ネットの情報に振り回されない

勉強が思うように進まないでいると、ついインターネットを見てしまう人もいるでしょう。インターネットやSNSを使うのが悪いとは思いませんが、そこに挙げられている情報を鵜呑みにするのは避けてください。

たとえばSNSでは、公務員試験を受けたことがない人が「市役所試験なんて余裕」と投稿するケースもあります。このような一言に敏感な人は、なるべくSNSとは距離を置いたほうが健全です。

スマホを持っていると、つい情報を探したくなってしまいます。ただし受験生が一番見ないといけない情報は、テキストや問題集に書かれている知識です。受験勉強の期間中は、特に情報の取捨選択を心がけてください

模擬試験は必ず受験する

たとえ予備校に通っていなくても、申請すれば予備校主催の模擬試験を受験できます。独学で勉強していた筆者も、模擬試験の日だけ予備校に足を運んでいました。

模擬試験を受けるメリットは、今の自分の実力を把握できる点です。A〜E評価で、志望する自治体ごとに合格する確率を算出してくれるケースもあります。

 

予備校にもメリットがある

※画像はイメージです

ここまで公務員試験は独学でクリアできる旨を紹介しましたが、予備校が決して無意味なわけではありません。むしろ人によっては、予備校に通ったほうが合格に近づく可能性も高まるでしょう。

ここからは公務員試験を勉強する中で、予備校に通うメリットを紹介します。受講しようか迷っている方は、併せて参考にしてください。

予備校は情報を入手できる

予備校のメリットは、「情報を入手しやすい」ことです。自治体の採用状況やどういった試験を導入するかを調査しているので、勉強方法が掴みやすいのが強みといえます。

最近では、市役所を中心にSPI型の試験を採用する自治体も増えているようです。自分が受ける自治体がどの試験を採用しているのかが分からなければ、そもそも勉強の方向性も掴めなくなります。

最終的に独学で挑む場合も、公務員試験の情報を集めるためだけに予備校へ顔を出すやり方もおすすめです。筆者も予備校には通っていなかったものの、模擬試験を受けたときに時事問題の対策について情報を質問したことはあります。

講師のレベルが全体的に高い

予備校講師は、公務員試験を研究し尽くしているプロが授業をします。教え方が上手なだけではなく、問題を解くためのスキルを提供できるのが強みです。

筆者はYouTubeで公務員試験向けの動画を提供していますが、プロに勝つのは難しいと考えています。予備校に勤めている以上、かけている時間や労力に差があるためです。質の高い授業を受けたいのであれば、予備校に通うことも選択肢の一つに入れておきましょう。

予備校はライバルが近くにいる

予備校のメリットとして、ライバルが近くにいる点も挙げられます。受験生の中には、大学で公務員試験を受ける人が一人もいないケースもあるでしょう。筆者も周りに公務員試験を受ける人がおらず、孤軍奮闘していました。

予備校でライバルたちと切磋琢磨し合うと、自分にとっても良い刺激となります。同じ年に合格できれば、将来は仕事仲間としても心強い存在になるはずです。

仕事を含めた人間関係は、今後生きていくうえでも重要な要素といえます。ライバルたちと競い合うほうがモチベーションが高まるのであれば、予備校も検討するのが賢明です。

 

予備校に通って成績が下がる人

中には予備校に通っているにもかかわらず、成績を下げてしまう方もいます。原因は予備校の教え方ではなく、受験生自身の勉強への向き合い方です。

個人的には、勘違いしやすい方は注意が必要だと考えています。予備校は高いレベルで授業するため、受けているだけで勉強した気持ちになってしまいます。そうすれば自分での勉強がおろそかになり、みるみる点数が下がっていくでしょう。

高い授業料を払っているにもかかわらず、成績を伸ばせないのなら通っている意味がありません。予備校は、意識が高い人向けの施設であることをしっかりと押さえてください。

 

公務員試験の独学の心得

大学生が公務員試験を独学で合格するには、強い信念とうまく環境を活用することが大切です。なかなか成績が伸びない間は、勉強するのに苦しい思いもするでしょう。筆者も思うようにいかず、苦しんでいた時期はありました。

しかし壁を乗り越えられれば、合格に近づく可能性は十分高まります。すぐに投げ出そうとせず、苦しい時期だからこそコツコツと勉強を続けてみてください。

大学生であれば、人や設備が充実している大学の環境を活かすのが得策です。