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ライフプランのシミュレーション|自分で管理できる方法とは

高校生に金融教育が導入され、そこで特に重視されているのがライフプランです。自分が将来どのように生活するかを、具体的にイメージする力が求められます。

この記事では、ライフプランのシミュレーションを自分で管理する方法を紹介します。皆さんもエクセル等を使いながら、作成方法を真似してみてください。

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◆この記事で紹介していること◆
・ライフプランの作成手順
・ライフイベント表、キャッシュフロー表、バランスシート
・ライフプランを作成すべき理由

 

 

ライフプランとは


(※イメージ画像)

ライフプランとは、自分の生涯において資金をどのように管理するかを計画したものです。人生を生きていくと、さまざまなライフイベントが発生します。

そのイベントが発生してもいいように、資金をしっかりと貯蓄しなければなりません。行き当たりばったりでは、人からお金を借りながら乗り切る状態になる恐れもあります。

できる限り計画に合わせた人生を送るためには、ライフプランに基づきながらシミュレーションをすることが大切です。

 

 

ライフプランの作成手順


(※イメージ画像)

ライフプランを作成するには、手順をしっかりと押さえる必要があります。ここでは、FPに頼らず自分で計画する際の方法を解説しましょう。

自分の目標を明確にする

仕事やプライベートにおいて、皆さんは自分自身で目標を掲げているはずです。まずは、その目標を明確にしたうえで実際に紙やデータへ記すのをおすすめします。

この作業において、特に明記すべき要素が以下のとおりです。

  • 年収
  • 家族構成
  • 将来の展望
  • 家や車を持つか否か
  • 資産運用するか否か

高校生であれば、まだ具体的なイメージがつかないと思います。平均値や中央値などと、客観的なデータも参考にしながら決定するといいでしょう。

計画書を作成する

ライフプランをシミュレーションすべく、計画書の作成を行いましょう。具体的には、以下の種類があります。

  • ライフイベント表
  • キャッシュフロー表
  • バランスシート

それぞれの違いについては後述します。

高校生の場合は、これらの表の違いを押さえておくといいでしょう。特にキャッシュフロー表とバランスシートは役割も似ているため、目的を正確に理解してください。

ライフプランに基づき実行

計画書を作成したら、そのプランに基づきながら生活するよう意識しましょう。

ただし、収入に関してはすぐに変化するものでもありません。一般的には、支出や金融資産の購入の部分を上手く見直す必要があります。

支出にも、大きく分けて固定費と変動費が存在します。電気・ガス代や水道代、家賃(住宅ローン)については、節約も可能ですが一定額は必ず支払わなければなりません。

一方で、娯楽費はある程度自分で調整できます。なるべく出費を細かく管理して、どのように調整するか決めるといいでしょう。

ライフプランを見直す

実行に移したら、ライフプランの見直しをしてください。計画どおりに進んだ点、上手く行かなかった理由を自分自身で把握しなければなりません。

ライフステージによって、今後の生活で必要になる金額も変わります。客観的なデータも用いつつ、自分の生活状況と照らし合わせてみてください。

どうしても上手く費用を管理できない場合は、プロのFPに依頼することも方法の一つです。

「お金の教養講座」では家計の改善や年金対策、資産運用などの詳しいノウハウを学べます。教室セミナーのみならず、動画セミナーもあるので講座に参加しやすい点が強みです。

初心者に対してもわかりやすく講義しているため、誰でも気軽にお金の基礎を学べます。

 

 

シミュレーションの方法

ライフプランのシミュレーション方法には、前述したように大きく3つあります。

  • ライフイベント表
  • キャッシュフロー表
  • バランスシート

これらの方法について細かく解説しましょう。

ライフイベント表

ライフイベント表は、将来起こりうるイベントごとに予定する支出額をまとめる方法です。主な例として、結婚や子どもの進学ごとに作成する計画が該当します。

例えば、結婚する場合は指輪や挙式といった費用が発生するはずです。しかし、夫婦によっては結婚指輪を買わないケースもありますし、今どき挙式を挙げない場合も珍しくありません。

ほかにも、結婚ではウェディングフォトや新婚旅行のようなイベントもあります。どの程度の費用が発生するかを、あらかじめリサーチしておくといいでしょう。

ライフイベント表の具体例として作成した図

キャッシュフロー表

キャッシュフロー表は、ライフイベント表に照らし合わせて収支状況を確認するためのシミュレーションです。主に以下のように表が作られます。

キャッシュフロー表の具体例として作成した図

もう少し具体的に、キャッシュフロー表の見方を解説しましょう。

収入は「可処分所得」で記載

キャッシュフロー表の収入の欄には、基本的に可処分所得で記載します。可処分所得とは、下記の計算式で求められる所得です。

可処分所得=年収-(所得税+住民税+社会保険料)

要するに、税金や保険で差し引かれた以降の手取りを記載しましょう。

変動率を記載

キャッシュフロー表で重要な指標となるのが変動率です。今後生きていれば、物価変動や昇給などと収支の状況も変化が見られるでしょう。

変動率は、こうした要素が生じたときの変化の割合を示します。1〜2%程度の水準で設定するのが基本です。

変動率の計算式

実際に変動率を用いて、将来の収支の額がどのように変化するかを求めてみましょう。その際に使う公式が以下のとおりです。

n年後の額=今年の額×(1+変動率)^{n}

公式を使い、キャッシュフロー表のXとYの数値を計算してみてください。なお、計算して求めた数は1万円未満の数字を四捨五入するものとします。

キャッシュフロー表の具体例として作成した図

まず、Xの値についてです。この場合は生活費を公式に当てはめ、単純計算で3年後の金額を求めます。すると、以下の式が完成するはずです。

3年後の額=200×(1+0.02)^{3}

普通に計算すれば、答えは212万2416円と求められます。今回の問題では1万円未満は四捨五入するため、最終的にXに入る数字は「212」です。

続いて、応用問題としてYの数字も求めてみましょう。金融資産残高は貯金残高に言い換えても構いません。現時点でいくら所持しているかを指し示しています。

変動率が1%、1年前の残高が268万円であることから以下のように計算式を作りましょう。

1年後の額=268×(1+0.01)

計算すると、金額は270万6,800円となります。しかし、金融資産残高の場合は当該金額を求めて終わりではありません。今年度の年間収支も計算に含める必要があります。

Yにあたる年の年間収支は、結婚式の関係もあって52万円の赤字となる予定です。したがって、270万6,800円から52万円を引き算してください。

結果的に、金融資産残高は218万6,800円となりました。1万円未満は四捨五入する関係で、Yに入る数字は「219」です。

バランスシート

バランスシートは、貸借対照表とも呼ばれる資産と負債の関係をまとめた表です。

家庭の中には、住宅ローンやマイカーローンといった負債を抱えているケースも一定数あるでしょう。一方で、マイホームを所持していたら資産を保有していることにもなります。

これらの関係を1つのシートにまとめ、資産や負債の合計と純資産(資産−負債)の数値を確認する役割を担うものがバランスシートです。

ここで、1つバランスシートの具体例を示しましょう。

バランスシート(貸借対照表)の具体例として作成した図

 

ライフプランを作成・管理するメリット


(※イメージ画像)

キャッシュフロー表やバランスシートを使って、今後のライフプランを作成するのが面倒だと感じる方も多くいるでしょう。しかし、面倒な作業をあえて行うメリットもいくつかあります。

ここでは、特に長所として押さえてほしい内容を紹介しましょう。

資産状況を把握できる

ライフプランを作成するメリットは、現時点での資産状況を細かく把握できることです。現金・預金のほかに、資産や負債がどの程度あるかを可視化できます。

また、キャッシュフロー表をまとめることで将来に必要な予算も試算可能です。

将来のプランを具体的に立てるには、まずは現状を理解しなければなりません。これまで気にしたことがなかった方は、なるべくシミュレーションを行ってみるといいでしょう。

リスクヘッジに繋がる

ライフプランを作っておくと、リスクヘッジに繋がる点もメリットとして挙げられます。収支のやり繰りをするなかで、どの程度のリスクが生じるかを事前に把握することが大切です。

2年後に結婚式を挙げると計画を立てる際、今のうちから予算と残高状況を把握しないと、直前になってお金が足りないといった事態に陥りかねません。

ライフプランのシミュレーションは、各イベントの費用相場を調べるタイミングにも向いています。

確定申告時にも役立つ

主に個人事業主向けの内容ですが、ライフプランのシミュレーションは確定申告の作成時にも役立ちます。

確定申告の青色申告では、損益計算書に加えてバランスシートも提出しなければなりません。初めて申告したときに、苦労した方は少なくないでしょう。筆者も、確定申告では毎年悩まされています。

確かに、1番安心な方法は税理士に依頼することです。しかし、税理士に全てを依頼すると想像以上に費用がかかってしまいます。

また、自分自身で作業すれば会計に関する知識もある程度習得できます。最終的に税理士へ依頼する方も、資産状況の把握や会計の勉強目的でシミュレーションをしておくのをおすすめします。

 

 

ライフプランを活用しよう

今回は、ライフプランのシミュレーションについて詳しく解説しました。

金融教育において、ライフプランの作成方法は最も基礎的な内容です。保険や投資の細かい仕組みを学ぶ前に、キャッシュフローやバランスシートをしっかりと理解してください。

ここで紹介した方法は、実生活でもぜひ皆さんに試してほしいものです。今後の生活で、ライフイベント表やキャッシュフロー表、バランスシートを作成してみるのをおすすめします。