やまとの塾長の教室

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行政指導とは?公務員試験と行政法

どーも、やまとのです。

 

前回まで行政手続法の内容を見ていきました。

www.yamatono.info

 

今回の内容は厳密に言えば行政手続法の続きです。

 

しかし、内容がやや大幅に変わっていくので切り分けながら勉強していきましょう。

 

 

1.行政指導とは?

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行政といっても仕事内容はさまざまなものがあります。

 

今の世の中で活躍されている「保健師」も立派な行政職員の1人です。

 

保健師は生活習慣病の方に対して生活指導を行うのも仕事としています。

 

こういったサポートは強制的に国民を支配しているわけではありません。

また、法律の根拠に基づいて行っているわけでもないです。

 

このように行政指導は

  • 相手が任意的に協力している
  • 法律の根拠は要らない
  • 特定の人に向けた行為

といった特徴を持っています。

 

行政指導はさらに分けていくと

  • 助成的行政指導
  • 調整的行政指導
  • 規制的行政指導

に分かれます。

 

助成的行政指導は、国民に情報や技術を提供してあげる行為です。

保健指導はこのタイプに分類されますね。

 

調整的行政指導は、例えば2人の人物が喧嘩しているときに行政が中立の立場に立って行う行為ですね。

 

例で言えば、ビルの建築主とその建設に反対する住民の争いをなだめる行政指導が該当します。

 

規制的行政指導は、国民にある権利を規制することで協力を求める行為です。

 

この辺の基本的な内容を押さえたら、今度は実際に出題された問題と照らし合わせながら勉強していきます。

 

 

2.行政指導の一般原則

行政指導の一般原則として抑えなければならないのが、

『行政指導』は所掌事務の範囲内の行為ということです。

 

所掌は『つかさどる』を意味しており、行政職員の事務の範囲内に留めるべき行為が行政指導の絶対条件となります。

 

では、行政指導は事務の範囲内であれば何をやってもいいのでしょうか?

 

当然、そうではありません。

 

よく公務員試験の問題に問われやすいのですが、行政指導には

『処分にあたる行為』は含まれません。

 

例えば、下記の画像に当たるような行為の場合は、しっかりと不利益処分等の手続き等を踏む必要があるのです。

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では、実際に行政職員が国民に対して行政指導をしたとしましょう。

 

その際には、きちんと書面で伝えなければならないのでしょうか?

 

これに関して、行政指導は口頭でできる旨が定められています。

 

しかし、もし指導された側が

「書面で行政指導の内容を渡してくれよ!」と言われたら書面を交付しなければなりません。

 

ただし、例外もあって行政上の特別な事情がある場合は書面を交付しなくても良いこととなっています。

 

この辺りは公務員試験において必ず覚えるべき内容といえるので、勉強を繰り返して確実に押さえてください。

 

最後のまとめでも触れたいなと思います。

 

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3.行政指導の実践

次に実践的な内容と照らして行政指導を見ていきましょう。

 

このような指導をする際には、きちんと行政指導指針を定めることとなっています。

 

この指針を定めるのは法的義務(原則やらないといけない)とされており、特別の事情があった場合のみ例外的に定めなくてOKです。

 

なお、定めた指針を公表するのも法的義務となります。

 

その後、行政指導に従ったもののそれが原因で思わぬ事故が起こりました。

 

こういったトラブルが元で自分が損害を負ったとします。

この場合は国に対して賠償請求ができるのでしょうか?

 

 

正解は『○』です。

行政指導が原因で損害を負った場合、相手方は国家賠償請求を起こすことができます。

 

一方で、基本的に行政指導は処分性を持たないので

『取消訴訟』の対象にはなりません。

 

取消訴訟は処分を前提に求める訴訟ですからね。

 

しかし、何とこの前提が覆った判例があります。

 

その判例を含め、次回にどんどんたくさんの事例を紹介していきますね。

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4.まとめ

今回は行政手続法の規定にある

行政指導について勉強しました。

 

行政指導は

  • 所掌事務の範囲内で
  • 相手の任意を前提に
  • 法律の根拠なく

行います。

 

また

  • 処分は該当しない
  • 基本的に口頭でOK
  • 相手の請求があったら原則書面(例外あり)

という点と特徴です。

 

その他、

  • 国家賠償できる
  • 取消訴訟は原則不可(例外判例あり)

といった部分も押さえましょう。

 

次回はさらに踏み込んだ内容を勉強します。

 

ご覧いただきありがとうございました!

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