「近年、闇バイトはなぜ増えたんだろう」と不思議に思っている方もいるでしょう。こちらには経済的理由に加え、犯罪組織の変化も一因となっています。
この記事では、闇バイトがなぜ増えたかをわかりやすく解説します。引っかからない方法もまとめるので、これから仕事やバイトを探す方はぜひ参考にしてください。
闇バイトとは

闇バイトとは、仕事の案件を装って求人情報を掲載し、求職者に犯罪を実行させることです。たとえば「日給5万円!簡単な入力作業」などとうたい、SNSやリクルートサイトで応募者を待ちます。
その言葉に釣られた方へ免許証やマイナンバーカードを提出させ、個人情報をゲットします。こうして逃げ場をなくし、詐欺や強盗などの犯罪行為をさせるのが闇バイトの一般的な手法です。
脅されているとはいえ、詐欺や強盗の実行犯になったら、当然「犯罪者」として処罰される対象になります。まずは闇バイト案件かどうかを見極め、絶対に応募しないことが大切です。
闇バイトはなぜ増えた
闇バイトが目立つようになったのは、コロナ禍に突入してからです。以前も似たような詐欺手法はありましたが、2023年の「ルフィ広域強盗事件」でその名が広まりました。ここでは闇バイトがなぜ増えたか、具体的な背景を解説していきます。
トクリュウの増加
闇バイトが増えたのは、トクリュウの増加が一因となっています。トクリュウは「匿名・流動型組織」の略称であり、SNSなどでつながっては集合・離散を繰り返している組織です。
たとえばSNSでAにメッセージを送り、犯罪行為に加担させたとします。その行為を警察がマークし、Aは逮捕されてしまいました。
その後、トクリュウはAを切り捨て、ほかのターゲットがいないかを再度探すわけです。この動きは受け子だけではなく指示役の層にも見られ、集合・離散は全体的に繰り返されます。
従来までの裏社会では、暴力団が界隈を牛耳っていました。しかし暴力団対策法に伴って活動が難しくなり、近年ではトクリュウと手を組んでいるケースも見られます。
採用方法の多様化によるもの
闇バイトが増えた背景として、仕事の採用方法が多様化したことが一因として挙げられます。以前はハローワークや企業サイト、求人雑誌などを頼りに仕事を探すのが一般的でした。
現代では携帯電話の進化により、SNSやクラウドソーシングで仕事を紹介する企業も少なくありません。しかしこういったサイトは求人募集するまでのハードルも低く、どの団体でも簡単に情報を掲載できてしまいます。
求人サイトもさまざまな種類が登場していますが、トクリュウが隠れているケースもあります。利用する際には、十分求人内容を細かく確認しなければなりません。
犯罪ツールの多様化によるもの
IT技術の進化は世界的に良い影響をもたらした一方で、犯罪ツールの多様化も生んでしまいました。特に携帯番号を表示せず、匿名で通話できるアプリも誕生してしまいます。このような匿名アプリは、トクリュウも積極的に用いているのが特徴です。
近年では、自由に携帯番号を表示させるアプリも登場しました。警察署の番号も表示できるようになり、騙される方も増えています。
仮に警察から電話来たと思っても、着信履歴から折り返すとトクリュウ組織の番号につながってしまいます。警察署の公式ページを参照し、自分で改めて番号を入力しましょう。
経済的に困窮する人が増えた
闇バイトが増えたのは、経済的に困窮している人が増加傾向にあることも要因の一つです。物価高や社会保険料の上昇により、生活が苦しくなった人も増えてきています。
しかし資格や職歴がなければ、働ける職場は限られてしまいます。今は売り手市場ではあるものの、一つの仕事だけで食っていくのが難しい人がいるのも事実です。
スキマ時間でできるバイトがないかを探していたところ、闇バイトの案件に引っかかってしまうケースも考えられます。トクリュウも生活に困窮している人をターゲットにする傾向があるため、今が苦しい人は特に注意しなければなりません。
自由な働き方が増えた
筆者としては、自由な働き方が増えたのは悪いこととは思いません。仕事の幅が増えてくれば、より多くの人にチャンスが訪れやすくなると考えているためです。
しかし自由な働き方が増えたことで、闇バイトの案件が紛れやすくなっています。データの入力作業や電話業務を装って、犯罪に加担させるケースも少なくありません。求人サイトやクラウドソーシングで多種多様な案件があるからこそ、取捨選択が大切です。
闇バイトに引っかからない方法
一度闇バイトの仕事に加担してしまっただけで、人生が一発で終わるリスクもあります。求人サイトで仕事を探すときは、闇バイトの案件に引っかからないことが大切です。ここでは、引っかからない方法についてわかりやすく解説します。
高額な案件に飛びつかない
求人サイトやSNSで、1日5万円などの高額な案件があっても、絶対に飛びついてはいけません。そもそも仕事は、スキルや資格のある人が高収入を得られるのが基本です。
職歴や資格がほとんどないにもかかわらず、1日5万円の案件に採用されることがおかしいと疑いましょう。甘い誘惑には、必ず裏があると考えてください。
トクリュウ側も、あえて知能や判断力を劣っている人を採用する傾向にあります。下手に頭が切れる人物を選ぶと、犯罪を最後まで実行する可能性が低くなるためです。
案件の内容を細かく調べる
闇バイトの中には、平均的な報酬を提示している案件も存在します。したがって金額だけで、闇バイトかどうかを判断するのは望ましくありません。
条件に掲載されている金額だけではなく、業務内容も細かくチェックする必要があります。「データ入力」や「ドライバー」としか書かれていないなど、業務内容があいまいな案件は避けましょう。
ほかにも「即日入金」「ホワイト案件」の文言を用いて、求職者を騙すケースも考えられます。本当に正規の求人であるか、求人サイトやSNS以外の情報も使いながら、企業および案件の実態を調べてください。
個人情報を相手に渡さない
万が一、闇バイトの案件に応募してしまったとしても、個人情報を相手に渡してはいけません。そもそも面接もなしに、運転免許証やマイナンバーカードを提出させるのが流れとしておかしいです。
運転免許証やマイナンバーカードを提出してしまうと、「家族を襲う」「個人情報を晒す」などと脅しの道具に使用されます。どの企業の求人募集においても、簡単に個人情報を渡してはいけません。
たとえ普通の企業であったとしても、採用する前に身分証明証を提出させる行為はNGです。個人情報の扱いには、十分気をつけてください。
引っかかったら警察に相談する
ここまで気をつけていても、身分証明証を相手企業に渡してしまった人もいるでしょう。この場合は、早急に警察へ相談してください。
警察も、「110番」以外に相談窓口センターを用意しています。緊急性の低い相談をしたいときは、「#9110」に連絡してみましょう。また管轄別の電話番号もあるため、最寄りの警察署に連絡することも方法の一つです。
たとえ知らなかったとしても、犯罪行為に手を染めれば警察に逮捕されてしまいます。犯罪行為さえしなければ、警察も相談者を積極的に守ってくれます。一人で悩むのではなく、警察を味方に付けるようにしてください。
闇バイトに関わってはいけない
楽して稼ぎたいからといって、闇バイトに関わったら人生が終了します。高校生や大学生であれば、今後の就活にも悪影響が及んでしまいます。
失敗の中にも、取り返しのつかないことが存在します。こうした失敗をしないためにも、闇バイトには一切関わってはいけません。
特に闇バイトを実行させる団体の裏には、大きな犯罪組織が関与しているケースも珍しくありません。犯罪に加担するだけではなく、自身の命も危険に晒してしまうので、やばいと思ったら警察に必ず相談してください。