やまとの塾長の教室

【学ぶ・感じる・考える】

池袋暴走事故。飯塚被告へ禁錮5年の判決。

やまとのと申します。

 

今回は公務員試験の更新をする前に、池袋暴走事故における判決が下されたのでそちらを紹介したいなと思います。

 

皆さんも池袋暴走事故の内容を忘れることはできないでしょう。

 

その結果を少しだけまとめていきます。

 

 

1.判決は禁錮5年

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まず、この事例ではどの罪が適用されたのでしょうか?

 

交通事故による罪は

  • 過失運転致死傷罪
  • 危険運転致死傷罪

のいずれかが当てはまります。

 

稀に「殺害の故意」が認められて殺人罪を適用することもあります。

 

あおり運転でバイクを跳ねた事件に関しては、殺人罪が適用されましたね。

 

危険運転致死傷罪

  • 飲酒運転
  • 立て続けの信号無視
  • スピード大幅超過
  • 歩道上を走り回る

などといった行為が該当します。

 

ただ、余程の危険行為でない限り、過失運転致死傷罪が適用されるそうです。

 

過失運転致死罪となると

『7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金』

が適用されます。

 

つまり、今回の5年の禁固刑が下されたことは過失運転致死傷罪においても重めの判決が下されたといえるでしょう。

 

そういう意味では、上級国民どうこうは司法において微塵も考慮されなかったといえます。

 

 

2.検察側の証拠も認められた

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さらにいえば、今回の争点は

「自動車に異常が見られたか」

という部分でした。

 

これについて余程の事情がなければ、裁判所も有罪を出すのは難しいとプロの弁護士も仰っています。(引用:岡野タケシ弁護士【アトム法律事務所】より)

youtube.com

 

この飯塚被告の主張にトヨタ自動車が激怒したというニュースもありましたが、恐らく検察側は100%に近い形で車の無過失を証明できたのでしょう。

 

トヨタ自動車は名誉毀損罪で訴えられないのかと憤怒する声もあり、僕はその声を最初は支持していましたが、調べてみるとそれは難しいそうですね。

 

仮に公共の場で飯塚被告が自動車が異常だと主張したら話は変わるかもですが、あくまでこの主張は自分の無罪を訴えるため。

 

そうなると適切な防御方法になり、トヨタ自動車が名誉毀損罪の訴訟を起こすのは厳しいみたいです。

 

確かに、法廷上の主張や証拠は一度裁判所に提出しないといけませんからね。

 

相手方に対する不意打ちとなるのは不味いので、裁判所側はそれに目を通さなければならないのです。

 

裁判所が主張していいよと認めたものが、新たな訴訟を生んだら司法への信用度に大きな影響を与えると考えれば理解できました。

 

 

3.まだ終わってはいない

最後にこの件についてですが、まだ決着が完全に着いたわけではありません。

 

今回有罪を下された飯塚被告には、控訴する権利があります。

 

控訴は第一審の判決書正本が送付されてから2週間以内に行わなければなりません。

 

ただし、飯塚被告本人は控訴をする予定はないと言ったそうです。

 

一応、弁護人が単独で控訴することもできますが、飯塚被告の明示した意思に反する控訴はできないというルールになっています。

 

飯塚被告が暗に示すだけでは、弁護人がそのまま控訴の申し出を出すかもしれないです。

 

そういう意味でも、まだこの戦いは終わっていないといえます。

 

あまりにも長引くと、高齢である飯塚被告本人が亡くなる可能性もあります。

 

少しでも被害者の方々が報われるような結果であってほしいと心から願うばかりです。

 

無論、亡くなられた方の命が戻ることはないので複雑ではありますが。

 

加えて、仮にそのまま禁錮5年が適用されたとしても、病気や高齢等の理由で監獄生活が望ましくないと認められたら禁固刑を実行できないという規定も存在します。

 

その辺りも今後は審議が繰り返されていくでしょうね。

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