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日本の総理大臣を決める選挙に国民が直接関与しない理由とは?

どーも、やまとのです!

 

日本では、菅総理が任期満了で退陣するということで、次の総理大臣が誰になるか盛り上がっています。

 

とはいえ日本国民が直接、総理大臣を指名することはありません。

 

納得いかない方も多いかもしれませんが、日本のルール上そのようになっています。

 

では、なぜ国民が総理大臣を選挙で直接指名できないのか解説していきましょう。

 

 

1.日本は議院内閣制である

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まず、その根本的な原因となっているのが

議院内閣制という制度です。

 

これは簡単に言えば、日本の行政権である内閣を国会の信任のもとに成り立たせ、内閣は国会に責任を負う仕組みを指します。

 

国会にはさまざまな権限を持ちますが、そのうちの1つが

内閣総理大臣の指名です。

 

内閣総理大臣になるには、国会議員に選ばれる必要があります。

 

その国会議員の中から、国会の指名によって総理大臣を決めます。

 

最後に天皇から直々に任命されたら内閣総理大臣の誕生です。(天皇は罷免という選択はできず、国会に指名されたら事実上決定します。)

 

国会の詳しい話についてはコチラもご覧ください!

www.yamatono.info

 

2.国民は一切関与できない?

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では、国民は総理大臣の決定に一切関わることはできないのでしょうか?

 

実は「一切関与できない」という言い方は間違っていて、内閣総理大臣の候補になれる国会議員は国民の選挙により決められます。

 

要するに、内閣総理大臣になる資格の1つである国会議員の役職に就けるかどうかは、国民の一票に委ねられているのです。

 

このように国民は内閣総理大臣を間接的に決定します。

 

これが間接選挙です。

 

だから、例え内閣総理大臣を直接決められなくとも、選挙は自分の意思で参加することが求められます。(もちろん、自身の強い意思で参加しないという権利もあります。)

 

 

3.総理大臣と大統領

内閣総理大臣と大統領の違いがイマイチ分からないという方も多いと思います。

 

実はこの話のヒントになっているのがコチラの記事です。

 

www.yamatono.info

 

国には立法・行政・司法という三権が存在します。

 

この三権の扱い方で一般的に

  • 議院内閣制
  • 大統領制

に分類されます。

 

議院内閣制は立法と行政が互いに関わり合いを持つ制度でした。

 

元首といって国の君主が儀礼的な立場にいるのが一般的な特徴です。(この記事では議院内閣制の深掘りはしません。)

 

元首は日本でいえば天皇、イギリスでは国王にあたりますが大統領を元首としている国もあります。

 

だから、内閣総理大臣と大統領は必ずしも代替されるものでもなく、国によってはどちらも存在することがあるのです。(フランス・ドイツなど)

 

一方で、大統領とはどういう立場にいる方でしょうか?

 

ここではアメリカの大統領制について紹介します。

 

アメリカは日本とは違って、行政が立法や司法とは明確に分離されています。

 

大統領は行政のトップであり、議会の解散や法案提出権のような権力は持ちません。

 

一般的に大統領は国民の選挙によって直接選ばれるので、民意を反映しやすいというメリットがあります。

 

アメリカの場合は州ごとに大統領選挙人を選び、そこから大統領を選任する手法です。

 

最終的には最も多く選ばれた大統領選挙人が大統領を選ぶので、アメリカは間接選挙の体制を敷いているといえます。

 

とはいえども、大統領選挙人はあらかじめ「自分はこの人が大統領に指名する!」と公言しているので、事実上は直接選挙です。

 

最後に大統領と総理大臣はどちらが強い権限を持っているのか、解説します。

 

このように制度が違うだけで、大統領も総理大臣も国のトップに立っていることは間違いありません。

 

しかし、先程も例に出したとおり大統領と総理大臣の2人がいる国も存在しています。

 

一体どちらが強い権限を持つのかというと、これは国によって異なるそうです。

 

フランスの場合は、半大統領制とも言われる政治制度のもとに大統領の方が偉い立場にあります。

 

他方で、ドイツは大統領が日本でいう天皇に近いポジションにいて、総理大臣が国を引っ張っている状態です。

 

この辺りは国によって定義が異なるので、ごっちゃになるかもしれません。

 

そこで、本章の前半にヒントとして貼ったリンクを基に大統領と総理大臣の違いをいいます。

 

大統領は共和制の元首です。

共和制とは国王や天皇といった概念が存在しない体制を指します。

 

総理大臣は行政のリーダーです。

しかし、権威上トップに立っているのではなく、君主や大統領が他に存在します。

 

公務員試験用のテキストにはなりますが、各国の政治体制を勉強する上で参考になりました!

 

 

 

4.総理大臣を直接決めるのは危険

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ここからは個人的な見解になりますが、僕は総理大臣を直接国民の選挙で決めるのは危険だと考えています。

 

その理由は、行政の仕事上の評価が反映し難いからです。

 

国民が選挙で総理大臣を決めるとなると、大抵は人気投票になります。

 

しかし、我々は1人1人が国会や政治においてどのような仕事ぶりを発揮しているか、細かく判断するのは難しいです。

 

間にメディアが立ち、印象操作をされるだけでも結果が大きく変わってしまうでしょう。

 

このように言うと

「いやいや、国会議員や政党は国民が決めるじゃん?」と反対されるかもしれません。

 

しかし、我々が選挙で決める内容は最終的なリーダーを作る過程の1つにしか過ぎないです。

 

我々が代表者及びチームを何人か選出し、そこから近くにいる方々で相応しいリーダーを決めてもらう方が安心だとは思います。

 

陰謀とか、忖度とかを考慮したら100%信頼できるとも言い切れませんが、政治に全く興味を示さない方がテキトーに投票するよりはマシだと僕は考えますね。

 

 

5.まとめ

今回は、日本の総理大臣はなぜ国民の直接な選挙で決めないのかを解説しました!

 

日本は議院内閣制を敷いていて、国会の指名によって内閣総理大臣が決定します。

 

その国会議員を決めるのは、我々国民の一票です。

 

だから、間接的には総理大臣の選挙に関わっているといえます。

 

議院内閣制や大統領制の違いなども見ていくと結構面白いですよ!

 

ご覧いただき、ありがとうございました!