どーも、やまとのです。
今回は『社会学』をテーマに記事を書きます。
高校倫理や大学で社会学を習っている方も多いのではないでしょうか?
公務員試験や教員採用試験でも何問か出題される分野です。
社会学はイメージを膨らまして、時代背景とともに押さえていくことがコツの1つと言えます。
本日は、その中でもコントが唱えた
『実証主義』について解説しましょう!
1.実証主義とは?
まず、実証主義とは一体何でしょうか?
端的に言えば、
「事実を根拠として社会を観察する」
ことを指します。
我々の生活において、現在まで新たなテクノロジーがどんどん導入されました。
スコットランド 生まれのベルさんが電話を開発して以来、科学技術を取り入れて今ではスマートフォンまで開発されています。
人々の進化は、こうしたテクノロジーの進化に大きく起因していると言っても過言ではありません。
コントは、果たして科学技術は本当に科学の世界のみで適用し得ないものなのかと疑問視します。
つまり、社会を考察する上でもありとあらゆるテクノロジーを導入していけば、1つの学問として成立できるのではと考えたのです。
ここで、社会学の概念が誕生します。
コントの考えを基盤に、スペンサーやデュルケーム、ウェーバーのような超有名人が社会への考察方法を発展させました。
社会学を誕生させたことからコントは
『社会学の父』と呼ばれています。
では、もう少し
『実証主義』について掘り下げていきましょう。
2.ヨーロッパの時代背景
コントが社会学者として活躍を続けたのは、19世紀頃の話です。
ヨーロッパでは、イギリスが18世紀末に産業革命を成功させました。
19世紀もその技術を基にどんどん発展を遂げていきます。
コントはフランス人ですが、
『フランス革命』の影響から社会の乱れを危惧していました。
彼は「このままだと国は崩壊する」と考えます。
イギリスが産業に科学技術を取り入れたのを参考に、社会に対しても科学的な視点を持つと良いのではと考えるようになりました。
具体的にはヨーロッパの歴史を紐解いていき、
社会に対して『法則』を見つけ出します。
法則の詳細についてまとめた記事はこちらです。
こうした考え方がきっかけで社会学の誕生に繋がっていきました。
やがて、社会学の中でも派閥が生まれ、様々な理論が展開されるようになります。
コントが唱えた『実証主義』という概念。
現在でも、教育や経営等のあらゆる分野で活用されています。
想像や偏見ではなく、あくまで法則は
『客観的な事実』から生み出されるものです。
当時の状況でヨーロッパを俯瞰していた彼は、やはり卓越した人物だったのかもしれません。
3.『実証主義』のまとめ
今回は、コントが唱えた
『実証主義』について見ていきました。
フランス革命で混乱していた国を治すため、客観的事実を基に『社会の法則』を導こうとします。
これがやがて『社会学の基礎』となり、
後年の社会学者に多大な影響を与えました。
ご覧いただきありがとうございました!