ヤマトノ教室

公務員試験対策・その他勉強法

物権的請求権の種類は3つ!一物一権主義と物権の基本的な考え方

どーも、やまとのです。

今回から公務員試験の民法解説は
物権の分野に入ります。

ここで紹介する内容は、物権の基本的な部分です。

聞き馴染みがないであろう
物権的請求権を一通りまとめていきます!

 

 

1.物権的請求権の種類は3つ

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「物権的請求権って何だろう?」
と思った方はこちらの記事を確認しましょう!

実は、前々回のブログにも繋がる内容なんです。

我々の生活では、所有権が基本となります。

皆さんも車を所有している方や奮発してマイホームを購入した方もいるでしょう。

しかし、所有権が誰かに奪われる危険もあります。

それを守るために、
物権的請求権を行使できるのです。

当該権利の種類は大きく分けて3つ存在します。

それぞれの種類を解説していきましょう。

 

・返還請求権

3つある物権的請求権の中でも、最も基本的な種類として挙げられます。

名前から想像できるかもしれませんが、返還請求権は所有物を奪われた際に返してくれと要求する権利です。

この権利を行使できる人は以下の通りとなります。

・所有権者
・地上権者
・不動産の質権者及び賃借人

公務員試験レベルでは、所有権者と地上権者をとりあえず押さえましょう。

所有権を持っている方は当然のこと、所有物を使用できる方も認められています。

例えば、「他人の土地で農作物を育てている人」ですね。

育った野菜が奪われた場合は、土地の所有権者に加え、利用者も併せて当該物権的請求権を行使できます。

しかし、返還請求権は誰でも認められているわけではありません

 

行使できない人はこちらです。
・留置権者
・先取特権者
・抵当権者

細かい内容は後々別の記事に書いていきますが、1つだけ例を示しますね。

抵当権の例ですが、「Aさん所有の車に自動車会社がローンを設定した場合、車が誰かに盗まれても自動車会社は返還請求はできない」ので注意しましょう。

 

・妨害排除請求権

3つある物権的請求権の2つ目が、
妨害排除請求権です。

端的に言えば、物権全般を妨害している者を排除できる権利となります。

例えば、「所有している土地で誰かが勝手に建物を建てようとしていた」場合、所有者らはこれを止めることができます。

返還請求権とは異なり、
・留置権者
・先取特権者
・抵当権者
も行使できる物権的請求権です。

つまり、土地にローンを設定した抵当権者でも、見知らぬ人が建物を建てようとしていたら権利を使って止められます。

 

・妨害予防請求権

物権的請求権の種類の3つ目は、
妨害予防請求権です。

これは、妨害される危険が生じた場合にあらかじめ対策が打てる権利を指します。

例えば、隣の家の屋根がボロボロで自分の土地に崩れ落ちてきそうな場合は、事前に修繕して被害を防ぐよう請求できるのです。

妨害予防請求権も
・留置権者
・先取特権者
・抵当権者
等と上記に挙げた全員が使えます。

 

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2.一物一権主義の考え方

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ここで、物権の基本的な内容をまとめましょう。

まず、物権は法定主義を採用しているため、法律によらなければ権利を主張できません。

ある程度は自由な行為が認められている、債権との大きな相違点です。

さらに、原則的には1個のモノに対して、1つの物権しか適用できないとされています。

これが、一物一権主義です。

 

例を挙げれば、運転している車の所有者は2人や3人になることはありません。

必ず名義人を定め、いわゆる代表者が所有者に認定されます。

しかし、一物一権主義といっても、1つの家を3人で住んでいるパターンもあるでしょう。

共有といわれるスタイルですが、当該方法は一物一権主義に反していません。

なぜなら、1つの物に対する権利も各共有者で山分けされるからです。

全員が物の全てにかかる権利を使えない共有は、所有者が何人もいる状態には当てはまりません。

 

他にも、抵当権では
・第一順位抵当権者
・第二順位抵当権者
といった区分があります。

これも一物一権主義に反するとはいえないので押さえておきましょう。

当該ルールは、第一順位抵当権者が何らかの形で抵当権を失った場合に、第二順位抵当権者が繰り上がりで権利者となる制度です。

つまり、抵当権の設定自体は何個もできるものの、同時期に2人の抵当権者は現れないように作られています。

 

では、なぜ一物一権主義という考え方が中心にあるのでしょうか。

その理由は、「物権の排他主義」にあります。

1つの物に何人も権利を持っていると、客観的に誰を優先すべきか分からなくなってしまいます。

物権にかかる手続きを単純化するためにも、一物一権主義が採用されているのです。

 

3.物権の基本的な内容まとめ

今回は
・物権的請求権の種類
・一物一権主義

といった物権の基本的な考え方をまとめていきました。

物権的請求権は大きく分けて3つの種類があります。

それぞれ、
・返還請求権
・妨害排除請求権
・妨害予防請求権

の制度をおさらいしましょう。

加えて、一物一権主義もこれから物権を学ぶ上で重要な部分です。

基本的な内容を押さえていきながら、次回以降の記事も参考にしてください!