やまとの塾長の教室

これからの時代を生きるための教育と勉強

これぞ本当の社会勉強。生活保護の偏見

どーも、青二才ヤマトノです。

 

ニュースを見ていたら、菅総理の「最終的には生活保護がある」という発言が物議を醸しているようですね。

 

これについて個人的な見解を述べていこうかなと思います。

 

福祉大学に4年間通い、3年間市役所の福祉部職員として働いていたので、そこから得た学びも文に綴ります。

 

 

【1.生活保護とは?】

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まず、生活保護とは憲法25条の生存権の理念を実体化したものです。

 

生存権は「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定義しています。

 

国民は誰しもが最低限度の生活を送ることができると明記しており、困窮する者を国が積極的に支援していくことを表しています。

 

この権利を制度として保障したのが生活保護です。

 

条件に該当すれば、生活保護の対象となり、算定された金額が支給されます。

 

生活保護には、生活扶助住宅扶助という2つの支給体系があります。

 

これらを合算すれば、20万円を超える人も少なくはないです。

 

年金等の収入がある場合は、生活保護から差し引いた上で残額が支給されます。

 

住んでいる都道府県・市町村で支給金額もまた変わるので、算定基準は結構細かいです。

 

生活保護はセーフティネットと言われ、自立の機会を促す制度と考えられています。

 

しかし、生活保護は未だに偏見が絶えない、複雑な制度となっています。

 

 

【2.蓮舫議員の言葉】

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今回、議題の争点となっているのが、菅総理に対する蓮舫議員の「あんまりですよ、この答弁。生活保護に陥らせないためにするのが首相の仕事で、政治ではないですか」という言葉です。

 

中には賛同の声もありましたが、僕的には良い言葉だとは思えませんね。

 

まず、菅議員の意としては、生活保護以外の対策を取らないというわけではありません。

 

それを曲解して、ただ野次を飛ばすだけなら幼稚園児でもできます。

 

そして、「生活保護に陥る」という表現は、生活保護に対する偏見をさらに加速させる危険性があります。

 

無意識に上級国民思想が表れてしまっているんですね。

 

「困窮」はタイミングのズレでもあるんです。

 

軌道に乗る機会を窺うためには、セーフティネットの役割が重要となります。

 

決して「陥る」わけではないんです。

 

こういう言葉1つで、日々どのような気持ちで過ごしているかが分かってしまいますよ。

 

 

【3.菅総理の言葉】

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ただ、決して菅総理の言葉に賛同するというわけではありません。

 

偏見が消えなければ、生活保護の利用を渋る人が今後も現れてしまうからです。

 

この偏見は政治のせいではありませんが、それであれば以前から生活保護の重要性を世に出していくべきです。

 

もちろん、マスコミの壁があることも分かりますが。

 

ある記事を発見したので、こちらもぜひ参照してください。

 

これは、生活保護を申請した方が、窓口にて拒否されてしまった事案です。

 

おまけに心ない言葉を住民に浴びせてしまっています。

 

もし、この事実が本当であればと仮定した上で書きますが、それであれば公の職員が生活保護制度について表面的にしか理解できていないこととなります。

 

世の中には、いろんな境遇で生きる方がいます。

 

人生は、決してマニュアル通りになるわけではないのです。

 

こういった職員がいる限り、生活保護があるなどといっても何の説得力もないでしょうね。

 

菅総理も生活保護を示すのであれば、手続きの実態をよく調べておくべきです。

 

そして、厚労省に窓口への教育を促し、これらの連携を整備しなければなりません。

 

 

【4.社会勉強とは?】

社会人になると、社会勉強という便利な言葉を耳にすると思います。

 

顧客との関わり合い、上司への気配り、そして飲み会の場までこの言葉は使われます。

 

僕は、どこの誰かが作ったか分からない常識は大事にするのに、こういった倫理的な観念はなかなか重宝されていないなと常々感じていました。

 

  • 飲みの最初はビール
  • 歓送迎会の進行
  • 飲みニケーション

 

を社会勉強と捉えるならば、こういった偏見や差別的思考を是正する方が余程優先されるべき事項です。

 

 

【5.生活保護を渋るな】

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最後に、生活保護制度は必要であれば何も臆することなく利用するべきです。

 

きちんとルールに従い、正当な手段で受給し、真っ当に使っていれば1つも問題はありません。

 

特にコロナ禍のせいで、これまでのような生活を送れない方はたくさんいます。

 

我々は生きる権利があります。

 

人権がしっかりと保障されています。

 

生活保護に対する偏見は捨ててください。

 

生活保護を利用するくらいなら餓死を選ぶというようなことは言わないでください。

 

そういった言葉もまた偏見を助長します。

 

生存権の理念に基づいた重要な制度です。

 

まずは、偏見を持つ前に正しい知識を勉強しましょう。

 

これが本当の社会勉強ですよ。

 

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