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ケインズ型消費関数とは?限界消費性向と基礎消費

どーも、ヤマトノです!

今回はマクロ経済学の中でも、非常に重要な内容を紹介します。皆さんは、ケインズという経済学者はご存知ですか?

イギリスの経済学者であり、ケインズ経済学を編み出した偉大なる人物です。

ここでは、消費関数の基礎的なモデルであるケインズ型消費関数を紹介します。

限界消費性向や基礎消費との関係性にも触れるため、公務員試験受験者や大学生の方はしっかりと押さえてください。

 

ケインズ型消費関数

まずは、ケインズ型消費関数の基本的な内容を紹介します。

この話を理解する上では、絶対所得仮説もある程度は知っておかなければなりません。

絶対所得仮説とは

絶対所得仮説とは、人は所得に応じて消費量を変えるとする考え方です。

所得が増えれば消費は大きくなり、逆に減れば消費は小さくなるのを示しています。

例えば「手取りで月10万円稼ぐ方」と「月30万円稼ぐ方」を見比べましょう。

2人を比べた場合、後者の方が多くの商品を購入します

ケインズは、消費の増減は所得額に左右されると考えました。

一見、間違いはなさそうに見えますが、実際の我々は将来のことも考えるはずです。

特に、年金問題でいろいろと言われた日本では、貯蓄に回そうとする人が多いかもしれません。

ケインズは長期的な部分には触れず、あくまで短期的に見て絶対所得仮説を唱えました。

こうした考え方が、後の経済界に大きな影響を与えます。

ケインズ型消費関数の式と図

ケインズ型消費関数の式をつくり、実際に図も描いてみましょう。

限界消費性向の考え方

先程も述べたとおり、ケインズの考えでは国民所得のみが消費量を増減させます。

そこで、出てくる概念が限界消費性向です。所得の増加に対する消費の増加量を示しています。

限界消費性向を C_{1}と置くと、消費は C_{1}Yと表せます。

基礎消費の考え方

所得の変化に対する消費量を C_{1}Yと作れましたが、実際は生きていくだけでお金がかかります。

仮に所得が0円だった場合でも、出費を0にするわけにはいきません。

なぜなら、食事代や光熱費といった生活に必ず使うお金が出てくるからです。

このように、所得の変化にかかわらず生じる消費を基礎消費と呼びます。

文字式では C_{0}と表すことが可能です。

ケインズ型消費関数を描こう

実際にケインズ型消費関数のグラフを描いてみましょう。

限界消費性向と基礎消費性向を踏まえた結果、式は以下のように作れます。

 C=C_{1}Y+C_{0}

CやYが出てきてややこしく見えますが、こちらは単純な一次関数です。

切片は基礎消費の C_{0}が該当します。グラフの始点が判明しました。

あとは、限界消費性向の C_{1}Yから傾きを示すだけです。

すると、ケインズ型消費関数は次のようなグラフとなります。

このケインズの理論を見て、さまざまな学者が独自の理論を展開しました。

マクロ経済学では、必ず押さえなければならない考え方です。

 

 

消費関数の特徴

次に、ケインズ型消費関数の特徴を1つ紹介します。この特徴とは、可処分所得との関係性です。

各言葉の意味を踏まえて理解してください。

可処分所得の定義

可処分所得とは、我々の所得のうち所得税や住民税、社会保険料を差し引いた部分です。

仕事で給料を貰っても、その全てが買い物などに使えるわけではありません。

所得に応じて、税金や社会保険料を引いた分が手元に残ります。

ここでは、ケインズ型消費関数での可処分所得の増減による、平均消費性向と限界消費性向に変化を見ていきます。

限界消費性向の変化

例えば、ケインズ型消費関数が次のように表せたとしましょう。

C=0.8Y+20

はじめに、限界消費性向の変化を見ていきます。こちらの考え方はいたって簡単です。暗記で1つの法則を押さえてください。

その法則とは、限界消費性向が0から1の値をとるとき、可処分所得の変化にかかわらず一定となることです。

ケインズ型消費関数を見てみると、限界消費性向は「0.8」と示されています。

0から1の値であるため、可処分所得の大きさに関係なく一定の値をとります。

平均消費性向の変化

平均消費性向とは、所得全体に占める消費全体の割合のことです。

 平均消費性向= \dfrac{消費全体}{所得全体}

では、可処分所得が増えた場合、平均消費性向はどのように変化するでしょうか。

この問題を考える際には、ケインズ型消費関数に注目します。

C=0.8Y+20

こちらの式は、消費全体を表す式です。つまり、式全体に国民所得Yを割り算すると平均消費性向が分かります。

 \dfrac{C}{Y} 0.8+\dfrac{20}{Y}

Yに数字を代入して考えましょう。

「Yが1のときは20.8、Yが2になると10.8、Yが4なら5.8」

つまり、可処分所得が増えると平均消費性向は下がるのが正解です。

限界消費性向が一定なケインズ型消費関数は、可処分所得と平均消費性向に負の相関があると押さえてください。

公務員試験では、文章理解を解くために英語の勉強が欠かせません。

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クズネッツ型消費関数

最後に、クズネッツ型消費関数を簡単に紹介します。

クズネッツは、ケインズ型消費関数を見て長期的な分析ができていないと指摘しました。

彼が調べた結果、可処分所得の増加に対して逓減した平均消費性向が、長期的には一定になると結論を出します。

式で表したのが以下のとおりです。

C=cY

平均の値をとると \dfrac{C}{Y} cになります。

つまり「c」で一定になると、式から分かるはずです。

このように、クズネッツは長期的な観点からケインズ型消費関数に穴があると導き出しました。

 

まとめ

今回は、マクロ経済学よりケインズ型消費関数について解説しました。

限界消費性向と基礎消費の関係を押さえ、自分で式を作れるようにしてください。

また、クズネッツ型消費関数との違いも説明できるようになれば、ある程度は押さえられていると思います。

その他、数々の有名学者による消費関数も紹介する予定です。

全員分の内容を覚え、試験に出されても解けるよう準備してください。