「やまとの」教室

【学ぶ・感じる・考える】

無効と取り消しの違いとは!?明確に分けて考えよう!

どーも、やまとのです。

 

前回まで公務員試験の民法で代理についてまとめました。

 

記事一覧を貼りますので、参考までに。

 

 

 

今回は

  • 無効
  • 取り消し

の違いを説明します。

 

公務員試験の民法の中では、

そこまで出題されない分野です。

 

ただ、業種によっては出題される可能性もあります。

 

重要部分を中心に書いていくので、

勉強の参考にしてください!

 

 

1.無効と取り消しの違いとは?

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まずは、

  • 無効
  • 取り消し

2つの違いを見ていきましょう。

 

意味合い的には同じような感じもしますが、

両者は大きく違います。

 

簡単に

◆無効と取り消しの違い

・無効→効果が発動しない

・取り消し→効果が発動し得る

 

と覚えてください。

 

無効は法律を照らし合わせても、

効果を持つのに相応しくない状態です。

 

以前、民法の解説で

意思無能力者の話をしました。

 

 

詳しくは、上の記事にありますが、

意思無能力者の行為は無効です。

 

つまり、効果は当初から発生しなかったことになるので行為に関する記録も付きません。

 

一方で、取り消しは状況に応じては効果を持ちます。

 

例を挙げれば、制限行為能力者です。

 

意思無能力者と制限行為能力者の違いが分からない方は、

先程提示した3つの能力の記事を読み返してください。

 

民法の基本なので、

3つの能力の違いは確実に押さえましょうね。

 

話を戻し、制限行為能力者の行為は

法定代理人が取り消すかどうかを判断します。

 

取り消しの場合だと、

いったん効果は発揮すると考えられます。

 

それが取り消された時に、

行為の当初に遡って効力が失われるのです。

 

◆無効・取り消しの効力の違い◆

・無効→行為の当初から効力は無い

・取り消し→効力は遡って無くなる

※いったんは生じる

 

ここも区別を付けるようにしてください

 

 

2.取り消し時の返済の範囲

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少しだけ話を掘り下げて

取り消し時の返済の範囲

を見ていきます。

 

行為が適切な理由で取り消されたら、

既に代金等を貰っていた人は返さなければなりません。

 

要するに、元通りの状態に直します。

これが原状回復義務です。

 

例えば、保護者の同意なく未成年者が

車を買ったとしました。

 

保護者が取り消しをしたら車の売買は、

無かったことになります。

 

しかし、既に代金を支払った場合、

相手側はどの程度返せばいいのでしょうか

 

これは、

  • 善意
  • 悪意

で返済範囲が異なります。

 

・相手方が善意の場合

まず、相手方が善意の場合、

つまり「未成年者」だと知らなかったケースを想定しましょう。

 

善意のケースであれば、民法も

相手側を保護するよう定めています。

 

勿論、お金を返しはするものの範囲的には

「現に利益を受けている部分」です。

 

これを現存利益といいます。

 

例えば、

  • 貯金をしていた
  • 生活用品に支払った

ケースが現存利益に該当します。

 

生活用品の例は意外と思うかもしれませんが、

購入したものはいわばお金が道具に姿を変えただけです。

 

利益と考えれば同価値のものが手元に残るので、

生活用品等を購入した場合も現存利益にあたります。

 

一方で、ギャンブルに浪費した場合

利益が手元に無いので返す義務が働きません。

 

良くない言い方ですが、全額を浪費したら

返済する金額も当然0円です。

 

不自然に思う方もいるでしょう。

 

ただ、善意の相手方保護のために、

回収の難しさを考慮した上での規定だと思われます。

 

ポイント!

※善意の相手方の返済範囲

・現存利益のみ


 

・相手方が悪意の場合

善意・悪意の違いは大丈夫でしょうか?

 

念のため、善意と悪意の話をしている記事を紹介します。

 

軽く言えば、悪意は事実を知っていた人です。

 

未成年者である事実を知っていたのであれば、

民法は基本的に相手方の保護をしません。

 

返済すべき金額は、全額です。

 

浪費した分利息も含めた金額を返します。

 

ポイント!
※悪意の相手方の返済範囲

・現存利益
・浪費した分
・利息

 

 

3.まとめ

公務員試験の民法における

  • 無効
  • 取り消し

の違いについて見ていきました。

 

効力の発動の仕方が変わるので、

確実に押さえておきましょう。

 

併せて、原状回復義務

善意と悪意の違いも確認しています。

 

他の分野でも適応できるので、

勉強して損はない範囲です。