どーも、青二才ヤマトノです!
本日はそこまでボリューミーな内容ではありませんが、先日ニュースになったものを紹介したいなと思います。
皆さんもWi-Fiは日常生活の必需品として、接続している方が多いことでしょう。
しかし、そのWi-Fiについて、子どもの学力に影響を及ぼすある説が唱えられているのです。
果たして、その説は本当なのかどうか?
その事実の是非について考えていきましょう!
【1.話題のニュースとは】
ニュース元は、日本教育新聞です。
どういう内容かというと、市議会議員らの意見交換会においてWi-Fiが脳に悪影響を及ぼすから対策を講じなければいけない旨議論し合っていだというものでした。
Wi-Fiによって、「電磁波過敏症」を患い、学力が低下するからWi-Fiの位置等を考えなければいけないと話し合っていたんですね。
一応の根拠として、大型電子機器の整備率トップの佐賀県と最下位の秋田県を比べ、秋田県が都道府県で学力トップであること、佐賀県は43位であることを提示していました。
では、「電磁波過敏症」と根拠として提示していた内容が果たして正しいのかどうかを見ていきましょう。
【2.電磁波過敏症】
電磁波過敏症とは、ある一定数の電磁波を浴びることによって、心身に悪影響を及ぼす現象を指します。
この症状については、アメリカ合衆国のウィリアム・レイという医学者が定義しました。
症状の例としては、皮膚の痛みや吐き気、めまい、動悸障害などと数多くあります。
そして、その例の1つに脳疲労や脳活動の減退もあるとされています。
ここまでいくと、本当にWi-Fiは身体にとって毒なんじゃないかと思いたくなりますが、実際には科学的に不透明な部分が多いんです。
世界保健機関(WHO)は、電磁波過敏症について非常に慎重で、今のところは科学的根拠がないと断定しています。
スウェーデンやスペインという一部の国では、電磁波過敏症を障害として認定したところもありますが、まだまだ一般化には程遠いです。
症状の全てが全て、電磁波によって引き起こされているかも怪しいと言わざるを得ないでしょう。
【3.不毛な議論じゃないか】
以上を引っくるめると、今回市議会議員が一生懸命議論していたものは、全くもって意味が無いのではないかと個人的には考えます。
まだ科学的根拠のないことに恐れてしまっていては、今後において何も出来なくなりますよ。
ハレー彗星は空気を奪っていくというような議論とさほど変わりません。
第一、秋田県が都道府県で学力トップだったのは、Wi-Fiなどを一般的に使用する以前からずっと言われていました。
秋田県は全国的に見て、学習塾への通塾率は低いものの、保護者の意識づけが高く、表現力重視の教育体制が整っています。
これらの要因が複雑に絡み合わないと、学力においては説明がつかないんですね。
まだ信憑性が不明確な見えない議論をする前に、もっと是正しなければならないことはたくさんあるはずです。