どーも、やまとのです。
今日は高校生に向けて『社会保障』の基本的な話をしたいなと思います。
日本は税金が高いぞ〜という噂は聞くと思いますが、世界的に見れば高い方ではあるもののそこまで大きく変わりありません。
それよりも日本の場合は『社会保障費』の方がどちらかというと高いですね。
その理由について解説していきましょう。
1.社会保障費が高い理由
では、一体なぜ日本の社会保障費は高く設定されているのでしょうか?
それは
- 国民皆保険
- 少子高齢化
にあります。
まず、日本の場合は必ず保険に入らなければなりません。
これを国民皆保険といい、保険証を持つことで病院にかかった際には本来の診療費の3割に支払いを抑えることができます。
この医療保険の財源となっているのは国民健康保険料です。
ただ、国民健康保険料は『世帯所得』で納付する金額が変動します。
いっぱい稼ぐ世帯はより多くの保険料を払わなければなりません。
そういう方に限ってなかなか病院に通うようなこともないということも(^◇^;)
まあ、もしもに備えて納付しても悪い気はしませんが、ちょっと勿体ない気もしますよね。
おまけに『保険適用外』の治療も少なくないので、病院にかかるときは気をつけてくださいね!
そして、社会保障費が高いのは『少子高齢化』が生む現象でもあります。
その原因は国民年金の納付制度です。
国民が払う年金ですが、この制度の納付方法にも実は大きな落とし穴が存在します!
2.2つの納付方法
公的年金には大きく分けて2つの制度があります。
- 積立方式
- 賦課方式
です。
積立方式
積立方式とは、自分で納めた金額をそのまま将来の老後に引き出す方法を指します。
この方法はいわば自己責任の制度です。
納めた金額が大きければその分大きな額を年金として受け取ることもできます。
自分の分を納めているにすぎないので人口変動に左右されません。
しかし、インフレーション時に不利になるという弱点もあります。
今のお金の価値が将来も全く同じとは限りません。100万円分納めたとしても、遠い将来には50万円分の価値にしかなっていないことも。
貨幣価値が積立方式のキーとなるんですね!
賦課方式
一方で賦課方式とは若者が納めた年金を現在の老人に充てる制度です。
納めたお金はそのままの価値で老人を助ける費用となるため、インフレーションの影響を受けることはありません。
ただ、積立方式とは反対に人口変動にはとことん弱いです。
老人の割合が多く、若者が少ない高齢社会では若者の負担はかなり大きくなります。
そのうち年金を納めることが難しくなり、今の若者の老後は殆ど貰えなくなるという現実も考えられます。。。
3.日本の場合は?
それでは、日本はどちらの年金活用に取り組んでいるのでしょうか?
実は日本の場合は、修正積立方式といって賦課方式と積立方式の良い点を合わせているというやり方を採用しています。
とはいえ、実態は殆ど賦課方式です。
現在の若者が納めている年金は、高齢者の方に使われています。
一応、年金を納めた分は積立で見返りがくるように設定されているようですが、財源的に破綻しないとは言い難い状態です。
麻生太郎氏が2,000万円の貯金がないと老後は厳しくなりそうと口にしたことで以前炎上した出来事もありました。
これは国の本音とも読み取れるでしょう。
国民年金は16,610円払わなければなりません。
地味に昨年度よりも70円ほど増額しています。(口座振替を利用しない場合)
我々は働いても、税金や社会保障費で財布にお金が貯まりにくいという事実は押さえましょう。
では、どうやったら財布にお金が貯まるのか?
今の世の中副業やビジネスで儲ける手段はたくさんあります。
時代に取り残されないことがまずは重要なのです。