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FXのスプレッドとは?変動する理由について解説

FXには、数々の専門用語があります。投資をする際には、この用語をしっかりと押さえなければなりません。

この記事で紹介するのはスプレッドです。

スプレッドは何を指しているのか、さらに変動する理由を具体的に解説しましょう。

 

FXのスプレッドとは

FXのスプレッドとは、買値(Ask)と売値(Bid)の差額のことです。

FXは各国の通貨を使った取引スタイルですが、購入時と売却時でそれぞれ費用が発生します。基本的には、買値の方が高く設定されるケースが多いです。

少しでも利益を増やすには、それぞれの費用の開き具合も注意しなければなりません。開きが大きくなると、その分多くの出費を要するためです。

スプレッドについては、各証券会社で詳しい情報をリサーチできます。

 

スプレッドが変動する理由

スプレッドは常に固定されているわけではありません。状況に応じて、毎秒単位で細かく変動しています。

買値と売値がなぜ変動し続けるのか、細かい仕組みを解説しましょう。

取引の参加人数が異なる

スプレッドが変動を続ける要因は、取引に参加する人数が常に異なるためです。一般的に、多くの人々が市場に参加する時間帯はスプレッドが安定しやすいとされています。

ここで、FXの市場には大きく分けて3種類あると押さえてください。

  • 東京市場
  • ニューヨーク市場
  • ロンドン市場

FXは外国通貨が関わるため、世界中で取引されている投資スタイルです。市場への参加人数を把握するには、最低限上記の3つの市場を把握しなければなりません。

東京・ニューヨーク・ロンドンの各市場で、人が集まりやすい時間帯は22時〜深夜2時です。この時間帯であれば、スプレッドは比較的安定します。

反対に参加人数が少なくなる(スプレッドが開きやすい)のは、朝5時〜8時です。この時間帯は、東京・ニューヨーク・ロンドンの全ての市場が閉まっています。

どうしても損切りしたいなどと、特段理由がなければ朝5時〜8時の取引は避ける方が賢明です。

加えて、クリスマスや年末年始の時期は世界的に参加人数が少なくなります。一大イベントは、投資のことを忘れて家族やカップルと過ごしたいと思う人が多いためです。

特にアメリカやヨーロッパ圏の人こそ、こうしたイベントを重視する傾向にあります。余程の事情がなければ、クリスマスや年末年始ではFX投資を休むといいでしょう。

政治的なトラブル

スプレッドが変動する理由として、政治的なトラブルも挙げられます。

数年前にも、アメリカのトランプ元首相の発言で頻繁に相場が荒れました。相場が荒れると外国通貨への信用を失い、自国通貨に戻す人も増えるはずです。

市場では、「売り」または「買い」のいずれかに偏る可能性が高まります。スプレッドは買値と売値の差額です。したがって、売りと買いのどちらかに偏るとスプレッドも開きやすくなります。

外国通貨を扱うFX投資は、世界中の政治情勢と密接に関わります。チャレンジする際には、世界のニュースにしっかりと目を通してください。

経済指標による影響

各国で経済指標が発表されることも、スプレッドの変動を招く理由のひとつです。世界ではIMDを中心に、さまざまな機関で経済指標が発表されています。

国ごとの業績をまとめたデータであるため、今後の将来性を見るには不可欠な資料です。経済指標を見てから、外国通貨に投資するかを考える人も数多くいます。

この経済指標が発表されるタイミングもまた、レートに大きな変動を及ぼす要因です。レートが急に変動すると、スプレッドも併せて開きやすくなります。

経済指標を発表する時期は、基本的に機関ごとで決まっています。何月に指標を公表しているかを押さえ、取引のタイミングを見測りましょう。

 

 

スプレッドの見方

証券会社でスプレッドの情報を見ても、何を書かれているかが分からないと感じる方もいるでしょう。ここでは、スプレッドの見方について解説します。

誰でもデータを理解できるように、各専門用語も詳しくまとめましょう。

pipsの意味について

スプレッドを参照する際に、よく見られる言葉としてpipsがあります。

pipsとは、FX通貨の取引単位のことです。FXは、あらゆる国の通貨を使って取引します。円やドルを単位として用いると、紛らわしくなってしまいます。

そこで各国通貨の共通単位としてpipsが用いられました。

1pipsは1銭(0.01円)と同じです。買値と売値をチェックし、どの程度の費用がかかるかを計算して求めましょう。
(買値が100.425円、売値が100.405円であれば0.02円。つまり2pips)

証券会社によっては、pipsをあらかじめ固定するケースもあります。キャンペーンとして、0.2pipsなどと低価格で設定するところも少なくありません。具体的には、証券会社ごとの制度を確認してください。

固定スプレッドとpipsの関係

1つ前の見出しで、証券会社ごとでスプレッドを固定するケースがあると解説しました。この仕組みは固定スプレッドと呼ばれています。

基本的には、スプレッドは絶え間なく動くものです。しかし、常に変動するスプレッドを捉えるのは簡単ではありません。仕事していたり、家事や育児に追われていたりすると変動を見逃しやすくなります。

そこで、取引業者が各社で固定スプレッドを設けるようになりました。ある程度pipsを固定することで、多くの人が参加しやすい環境を作っています。

注意点は取引時間帯や政治情勢により、大幅にpipsが上昇するケースがあることです。この場合は、固定スプレッドの価格を上回る可能性もあります。

取引業者が固定スプレッドを採用していても、スプレッドが大きく開きそうな場合は特段の事情がない限り取引を避けた方が賢明です。

スワップポイントの確認

スプレッドを確認する際に、併せて押さえたい要素がスワップポイントです。スワップポイントとは、二国間通貨の金利差から得られる利益を指します。

通貨は各国によって、金利が異なります。日本円の場合は、日銀の政策によって金利が低くなっているのが特徴です。一方で、トルコリラやメキシコペソといった新興国通貨は金利が高くなる傾向にあります。

低金利の通貨から高金利の通貨をトレードすれば、スワップポイント分の利益が得られます。

反対に高金利の通貨から低金利の通貨へトレードしたら、スワップポイント分を支払わなければなりません。レートの変動のみならず、こうした細かい仕組みによっても損得が大きく変わるので注意しましょう。

スワップポイントも、基本的には取引業者の公式サイトで確認できます。

 

まとめ

今回はFXのスプレッドについて紹介しました。スプレッドは、投資家側が負担する金額となるため取引時には事前に確認しなければなりません。

基本的には固定スプレッドが採用されているので、あらかじめ取引業者のホームページを確認してみましょう。

併せて、pipsやスワップポイントのような専門用語も押さえることをおすすめします。FXは慣れない言葉が多く、食わず嫌いしてしまう場合も多いでしょう。

なお、いろいろと書きましたが私は特にFXの投資を勧めているわけではありません。下記の記事にもまとめた通り、全体的にリスクが大きすぎるからです。

私も外国株には投資はしているものの、FXは手を出していません。ただし実際に取引はしなくとも、知識として押さえおくことが大切です。

今後も公務員試験の問題解説に加え、投資の情報も提供するので参考にしていただければと思います。