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FXが危険と言われる理由!リスクを抑える方法について解説




投資にチャレンジしたい!
FXを始めてみようかな?




なかなか高リスクのスタイルを狙うね…。
FXって何か分かっている?

 




いや、聞いたことがあるだけ…
FXってなんだろう?




それは流石に危険だよ!
FXの怖さについて説明するね!

 

皆さんもFXという言葉を聞いたことがあると思います。

投資をするうえで、FXは危険だからやめとけと言われた人もいるでしょう。

一方で、大きな利益が得られるからと勧誘されるケースもあります。

ここでは、FXが危険だと言われる理由について紹介しましょう。

 

FXとは?

まずは、簡単にFXを紹介します。

FXとはForeign exchangeの略で、日本語訳は外国為替証拠金取引です。

簡単にいえば、二国間の通貨を使って取引します。

日本では主に円が使われていますが、アメリカではドルが主な通貨です。

他にも中国では元、韓国ではウォン、イタリアはユーロが使われます。

日本やアメリカを筆頭に多くの国では変動相場制を採用しているため、各々の通貨の相対的な価値は秒単位で目まぐるしく変動するのが特徴です。

今では1ドル=130円程度で推移していますが、2022年では1ドル=150円台まで到達しました。

この価格差を利用して利益を得るのがFXの取引スタイルです。

 

FXが危険な理由

FXには、危険だと言われる理由がいくつかあります。

その理由は、FXならではの仕組みや制度によるものです。

複雑かつ専門的な話になるため、なるべく簡潔に紹介したいと思います。

短期の変動が読みづらい

FXが危険だと言われる理由は、短期的な変動が極めて読みづらいためです。

基本的に2国間通貨の金利差で取引するものの、これらの価格が変動するのはさまざまな要因があります。

A国で通貨高が発生した場合、B国の通貨を持つのがFXの基本です。

A国が通貨安となったタイミングで、B国の通貨を手放せば(A国の通貨と交換)利益が得られるためです。

一般的には、金融政策を見て金融緩和している国が通貨安になる傾向があります。

あとはチャートの動きを見ながら、戦略を考えていくのがFXの取引スタイルです。

しかし、為替は大統領の発言や中央銀行の介入といった些細な出来事で変動します。

そのため、短期的な変動を正確に捉えるのはほとんど不可能です。

ロスカットの恐れがある

短期的に変動しても、決済せずに保有し続けていればいいと思う人もいるかもしれません。

しかし、FXは大きな損失を招くと強制的に決済されるロスカットがあります。

一度ロスカットが行われると、発生した損失分を取り返すことができません。

したがって、証拠金を大きく失う危険が生じてしまいます。

ただし、ロスカットには余計な損失を防ぐ役割も担います。その意味では、投資家を守る制度のひとつです。

特に恐ろしい要素として、システム上の都合によってロスカットが間に合わないケースもあります。

仮に証拠金以上の損失が発生する場合は、追加証拠金(追証)を口座に振り込まないといけません。

結果的に大きな資金を失い、生活にも悪影響を及ぼす危険性もあるわけです。

レバレッジの罠

FXには、株式投資の信用取引と同じくレバレッジ取引が可能です。

レバレッジは「てこの原理」を指し、証拠金に倍率を乗じてよりハイリスク・ハイリターンな投資ができます。

国内の証券会社は、法律で倍率の上限が25倍に設定されているのが特徴です。

読みが当たって利益を得られれば、レバレッジ効果で資金はうなぎのぼりに増えます。

しかし、逆に損失が発生すると資金を大きく失う点がデメリットです。

あまりにも高レバレッジをかけてしまうと、証拠金が底を尽きる恐れもあります。

決して甘く見ないように気を付けてください。

スプレッドに妨害される

FXにおいては、スプレッドにも注意しなければなりません。スプレッドとは、通貨ペアの価格差のことです。

FXで通貨を取引する際には、売値(Bid)買値(Ask)の2つの価格があります。

売値は通貨を売るとき、買値は通貨を買うときの価格です。一般的には、買値の方が高く設定されます。

単位は日本円では「銭」、他国通貨では「pips」を使うのがほとんどです。

スプレッドは各証券会社が独自で決めており、意図しないタイミングで開きが出ることもあります。

売値と買値の価格差は、狭い方がより大きな利益に繋がりやすくなります(余計な出費が減るため)。

レートが絶好の状態でも、スプレッドに開きがあることで取引を渋るケースも少なくありません。

レートの読みだけではなく、こうした細かなチェック項目も押さえなければならないのがFXの難しいところです。

 

 

FXのリスクを抑えるには

FXには、制度の性質上さまざまなリスクを抱えます。

リスクを承知の上で取引する場合は、しっかりと危険を回避する方法も覚えた方が賢明です。

基本的な内容にはなりますが、念頭に置きながらFXにチャレンジしてください。

余剰資金でFXに挑戦する

FXに限った話ではありませんが、投資は全体的に余剰資金で行いましょう。

投資は、少なからず資金を失う恐れがあるのは覚悟しなければなりません。

FXで絶対に勝てる人はほとんど存在しません。余程のプロでない限りは負けることなど当たり前です。

たとえ証拠金を大きく失っても、生活に支障が出ないよう気をつけましょう。

余剰資金を用意できないのであれば、大人しく貯金するか積立投資をしてください。

レバレッジをかけすぎない

FXで大きな損失が発生する要因は、レバレッジのかけすぎです。

日本の証券会社は25倍と上限があるものの、海外には制限がありません

100倍、あるいは1,000倍のレバレッジをかけられます。

しかし、あまりにも高い倍率で設定すると損失が発生したときに多額の資金を失ってしまいます。

大きな利益を得ようと考えず、高レバレッジはなるべく避けながらコツコツとお小遣いを稼ぐよう意識しましょう。

取引する時間帯に注意

FXの取引で意外とネックになる要素がスプレッドです。

スプレッドはさまざまな要因で開きが見られますが、その中でも時間帯には注意してください。

買値と売値の差が大きくなる要因のひとつは、取引に参加する人数が少ないためです。

日本の取引所は基本的に9時から営業ですが、時差の影響で海外の取引所なら早朝でも取引できます。

しかし早朝になると取引している人はほとんどいません。そのため、スプレッドが広がりやすくなります。

このスプレッドにより、自身が思っている以上に資金をロスする可能性があります。

取引する時間帯にも注意しつつ、絶好の機会を自分なりに狙ってみるといいでしょう。

投資の勧誘は無視する

世の中には、FXを悪用して勧誘する悪い人たちもいます。

彼らは儲け話を口にして、相手から資金を引き出させるのが狙いです。

お金を渡したら最後、彼らは投資をするどころか自分のお財布に入れます。

他に騙して得たお金だけを渡し、配当金と偽って相手を騙し続けます。

FXで投資するのであれば、必ず自己責任で完結させてください。

決して、他人にお金を預けた状態で運用してはいけません。

投資詐欺の話に関しては、私も自身のnoteに記述しています。

興味がありましたが、この「投資詐欺に騙されない」も読んでいただけますと幸いです。

 

まとめ

今回は、FXが危険と言われる理由について解説しました。

FXには、損失を招きやすいさまざまな要素があるため、慎重に行わなければなりません。

いろいろと説明しましたが、特に注意したいポイントは「無理をしない」ことです。

余剰資金で投資するよう心がけ、レバレッジも高く設定しないよう注意してください。

さらに、FXも含めてさまざまな投資で詐欺師が素人をカモにしようとします。

儲け話に釣られて、下手にお金を預けないよう注意しましょう。