どーも、やまとのです。
今回の内容は今年度以降の受験生必見!
広島県の高校入試で起こったトラブルについて紹介していきます。
そして、高校入試と大学入試の履き違えている方が多いのでもう一度おさらいしましょう。
1.どういったトラブル?
広島県の公立入試である受験生が数学の試験中にコンパスを机の上に置いていました。
しかし、広島県では数学の試験中にコンパスを使わないらしく、不要物を置いたということでいきなりの失格処分。
見回り指導もなく、さらにはその前の科目でも出していて何も言われなかったのにも関わらず(まあこの時点で出しているのも謎ですが、いずれにせよその時に注意すべき案件。)、こういった処分を下すのはあまりにも基準がぶれているということで高校側はメディアに総叩きを食らっていました。
僕も今回のケースは明らかに高校側の行き過ぎた処分だと考えます。
大学時代に試験監督の仕事をしたこともありますが、まずは試験始まる前に不要な物を誤って置いていないかどうかを見回り指導します。
これは試験監督であれば必須です。
そして、世の中には間違えた認識で高校生を叩く大人もいたので、もう一度その辺もおさらいしておきましょう。
2.高校入試のコンパスは普通
「高校入試でコンパス使わねえだろw」
「コンパスは受験に不要なのは常識」
と分かったような口調で叩く大人たち。
中学校の勉強やり直しましょう。
義務教育の内容頭に入っていないのにその態度は相当ヤバいので教えてあげます。
高校入試では通常であればコンパス必要です。
広島県の公立入試が例外なんですよ。
中学校1年生で習いましたよね?
どうやったら垂直線や二等分線を引くことができるのか?
円周のPと接する線を引くためにはどうするか?
コンパスや定規使わずに自力で引くんですか?
作図問題も出てくると普通の受験生であれば思いますよ。
だからコンパスを高校入試に持ってくること自体は何ら不自然ではありません。
確かに大学入試であれば通常はコンパス使わないですが、高校入試では当たり前だとおさらいしましょう。
しかも、広島県の公立入試では定規の使用は認められていたようですね。
まあ、英語の長文読むときや数学で一次関数の線を引かせる問題用に使わせるつもりだったのかもしれませんが、それであればコンパスも必要なのかなと思うのは思考回路としては普通です。
あと、これを言うと『要項』を持ち出して反論しますが、あくまで一般論の話というのは普通の読解力持っている人なら分かるはず。
3.高校側が是正すべき部分
先述しましたが、高校側が直すべき部分は見回り指導の強化です。
中学生はまだまだ法的に見たら子ども。
要項を読み間違えたり、認識が不足したりすることは当たり前です。
それを未然に防ぐのも高校側の仕事ですよ。
例えば
「一度指導してコンパスをカバンの中にしまわせたのにも関わらず、再度生徒がカバンから出して使っていた」
という事情があるならば受験生の責任だと僕は思います。
ただ、そのような事態がなければ明らかに高校側の判断が悪いです。
そして、アナウンスもどのように行なっていたのですかね?
必要なものは「鉛筆と消しゴム、定規〜」とただ羅列しただけでは勘違いする人は出てきますよ。
紛らわしいものはキッパリ
「コンパスは不要なのでカバンにしまってください。」と本来なら言わなければなりません。
まあ、この辺はメディアの報じ方がどこまで正しいかにもよりますけどね。
4.今後の受験生へ
こういったトラブルを防ぐために。
受験生は模擬試験のうちから表紙に書かれている注意書きをよく読むようにしましょう。
そして、怪しいなと思ったところは手を挙げて試験監督に確認してください。
読解力とある程度のコミュニケーション能力は今後においても必要ですからね。
あと、コンパスは絶対に持ち込んでください。
当日必要ないと言われたら机上に出さなければいいだけで、無知な大人の妄言に惑わされて持って行かなかったら3点〜5点程度失ってしまいますからね。
塾とかでも当たり前のように当日持ち込むよう念押ししますから、そこは絶対に勘違いしないようにしましょう。
今回の受験生に処分が今後どうなるかは分かりませんが(入学式終わったから結局失格処分のままかな)、私立無償化等で経済的に余裕があればその公立高校は行かなくて正解です。
受験生もたったの7人しかいなかったようですし、対応が明らかに常識に逸脱しています。
頑張っている教師や学校にいい迷惑です。
それで「これだから公務員教師は」と言われてしまうんですからね。