先日、5泊以上の旅行を満喫していました。出発前は楽しみにしている一方で、何か思わぬトラブルに巻き込まれないか不安も抱えていました。
その際に私の脳裏をよぎったのが国内旅行保険です。FP試験で少しだけ勉強していましたが、良い機会なので実際に加入してみました。
結局はトラブルに巻き込まれることもなく、平和に旅行は終わりましたが加入しておいて正解でした。ここでは国内旅行保険の概要とメリット・デメリットを紹介します。
FP試験でも問われる可能性があるので、試験対策としても役立ててみてください。
国内旅行保険とは
国内旅行保険とは、文字通り国内で旅行する人が事故やトラブルに巻き込まれたときに補償してもらえる制度です。
具体的な保証内容
具体的な補償内容は以下のとおりです。
- 旅行中に自分がケガを負った
- 他人をケガさせてしまった
- 他人の所有物を誤って壊してしまった
- 重傷を負って入院した
- 食中毒を患った
国内旅行保険に入っていれば自分が負ったケガのみならず、他人からの賠償請求にも対応できます。ショッピングしていた際に、商品を誤って壊しても基本的には補償の対象です。
ただし悪意を持って意図的に壊した場合は、当然ながら保険が下りません。また提供している会社によって、補償内容が細かく異なる場合もあるので確認は怠らないでください。
対象外となるもの
国内旅行保険が適用されないトラブルとして、以下の内容が挙げられます。
- 地震や津波、噴火による被害
- 虫垂炎(盲腸)を患った場合
- 一部のスポーツやレジャー(登山・自動車競技など)によるケガ
- 妊娠や出産、病気に関する費用など
国内旅行保険の補償の対象は、旅行中のケガであることが基本です。自然災害や病気に関しては、基本的に適用されないと考えてください。
台風などによる飛行機の遅延に関しても、原則は保険が下りません。一方で保険会社によっては、特約で対象となる可能性もあるのでしっかりと調べてください。
国内旅行保険に加入するメリット
次に、私が実際に感じた国内旅行保険のメリットを紹介します。近々旅行を考えている方は、ぜひ加入するか否かを決める参考にしてください。
保険料が比較的安価
保険会社にもよりますが、国内旅行保険のメリットは保険料が安いことです。私は大手保険会社で契約をしたのですが、そのときに支払った金額は2人で1,000円程度でした。
1人旅行の場合、500円程度なので普段の昼代くらいの値段ですね。旅先でお金をたくさん使うことを考えれば、500円を支払って加入しても良いのかなと思います。
その割に補償内容も充実しており、損害保険については3,000万円以上もカバーできる商品でした。コストパフォーマンスは極めて高いのが強みです。
移動している間も対象となる
国内旅行保険は、現地に着いてから対象となるわけではありません。現地に行き、帰宅するまでの道中もカバーしてもらえます。
旅先は気を付けていても、帰宅するときに油断して事故を起こす場合もあるかもしれません。特に疲れていれば、判断能力も鈍ってしまうでしょう。
このような事態に巻き込まれた際にも、あらかじめ保険に入っておけば安心です。
インターネットで簡単に手続き可能
大手の保険会社であれば、インターネットでの手続きにも対応しています。操作方法も極めて簡単で、約5〜10分程度で手続きが可能です。
国内旅行保険は、旅行に出発する直前でも契約できるようになっています(当日も基本はOK)。
「やっぱり入りたい!」と考え直した方も、気軽に加入できる点でもおすすめです。
安心して旅行を楽しめる
私個人の感覚ですが、国内旅行保険は安心して旅行を楽しむためにも入っておいたほうがよいでしょう。
仮にショッピングで高級品を壊してしまった場合、多額の賠償金を請求される恐れがあります。余計なことを気にしてしまい、せっかくの旅行が楽しめなくなるのは勿体ありません。
国内旅行保険は、旅先での私たちのミスをある程度はカバーしてもらえます。
無論、無神経になるのは良くありませんが、神経質になりにくくなるのは最大限のメリットといえます。
国内旅行保険のデメリット
国内旅行保険に限った話ではありませんが、見方によってはデメリットもあります。メリット面とよく比較したうえで、加入するかどうかを決めてください。
何もなくても掛金は戻らない
掛け捨て型の保険に共通しますが、事故やトラブルがなかった場合でも掛金は戻りません。500円程度とはいえども、余計な費用を払いたくない方は懸念すべきポイントとなるでしょう。
ちなみに保険に加入すべきかは、期待効用仮説という考え方に基づいて計算できます。こちらは公務員試験のミクロ経済学に出てくる内容であり、私も以前記事を書きました。
気になる方は、以下の記事もチェックしてみてください。
モラルハザードに陥ることも
保険に加入するうえで、特に注意してほしい要素はモラルハザードです。
モラルハザードとは保険に安心してしまい、普段よりも行いが悪くなる状態を指します。一般的なケースとして自動車の任意保険に入ったことで、車の運転が荒くなる例が挙げられます。
国内旅行保険に加入したあとも、身の回りの状況には最大限の注意を払ってください。一番の目的は、「自身がケガをしないことである」のをしっかりと意識しましょう。
国内旅行保険を知りたいのなら
国内旅行保険について知りたい方は、まずは自身で保険会社のホームページを調べてみてください。とはいえ保険のルールは複雑であり、予備知識がない状態で調べても何が記載されているか分からないと感じる可能性もあるでしょう。
そこで、一度FP(ファイナンシャルプランナー)を通じて仕組みを教えてもらうことも方法として有効です。
私は現在FPとして活動していませんが、2級までなら資格を持っているので金融や保険に関する記事も書いていきたいと思います。
もし現時点でFPに相談したい場合は、「FPによる保険の相談窓口」がおすすめです。全国のFP(約170人)を紹介しており、豊富な経験と実績に基づいたサポートを強みとしています。
中立な立場で相談に乗ってくれるので、客観的な意見を知りたい方に向いています。