青二才ヤマトノの学習帳

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パワハラと訴訟

どーも、青二才ヤマトノです。

本日の青二才ヤマトノの学習帳では、法律の観点から人間関係について触れていきます。

 

皆さんの職場は「健康」ということができますか?

 

仕事はさまざまありますが、基本的にはどの仕事も社会を支えていますし、優劣というものはありません。

 

ですので、僕は単純に職種を否定する言葉は好きではないです。

 

ただ、健康ではない会社はしっかりと取り締まるべきだとは思います。

 

この「健康ではない」という表現は、業績が悪いという意味で使っているわけではありません。

 

皆が仕事に集中できる環境が整えられている会社、もっと言えばハラスメントやいじめが横行していない会社をここでは「健康な会社」と表現しています。

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今日は、このハラスメントについて法律の観点から見ていきましょう!

 

 

◉目次

 

 

【1.最近の訴訟問題】

実は、最近新たな事例がニュースに取り上げられていました。

 

8月24日(月)17時11分

時事通信社の報道ですね。

 

一応、調べればすぐに出てくることなので、会社名をここでも出してしまいます。

 

職員18名が2016年8月、「自律的キャリア形成研修」という職員研修が行われた際に、受講者が講師に

「腐ったミカンを置いておくわけにはいかない。頑張ろうとしているミカンも腐ってしまう。」

「チャレンジしても無理。あなたにはもうチャンスがない。」などとしつこく人格否定を繰り返したそうです。

 

さらに、ここで肝心なのがその後も受講者に面談を受けさせて人格非難や退職勧奨を繰り返したというところですね。

原告の3名はうつ病も発症したと書かれてあります。

 

なぜ、ここまで執拗な嫌がらせをしたかは分かりませんが、どのような理由があるにせよ、やり方はとても卑劣だなと思います。

 

このハラスメントにより、精神を酷く傷付けられたとして、提訴された法人が

『学校法人追手門学院大阪市)』

『プレインアカデミー(東京都)』

の2つです。

 

プレインアカデミーは研修を受託していたコンサルタント会社のようですね。

 

賠償額は2200万円を要求したとのことでした。

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【2.民事訴訟はほぼ和解】

しかし、腐ったミカンとは、完全に金八先生のパクりそのものですし、金八先生を汚すような表現に腹が立ちますね。

 

それは置いといて、今後は民事訴訟で争われていくわけですが、正直に言うとまあ体力使うと思いますよ。

 

僕に民事訴訟の経験は無いので、知っているかのように話すことはできませんが、裁判費用弁護士費用時間なども含めると負担になるものが山程あります。

 

そのため、民事訴訟は体力を削られていき、最終的には和解に持ち込むといったケースが多いです。

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そもそも、民事訴訟法においても自主的な解決を最終的に目指していますからね。

 

和解も大きく分けて裁判外の和解裁判上の和解が法律上から読み取ることができます。

 

何となく想像つくかもしれませんが、裁判が開かれていなくても、裁判の最中だったとしても、好きなタイミングで和解ができるのです。

 

ちなみに、上訴した先の裁判でも和解は可能です。

 

和解とは、お互いが譲歩し合う関係にあることを指しますので、例え会社側が我々に100%罪がありますといっても、これは和解ではありません。

 

請求の認諾と言われるものですね。

 

一度、和解がなされるとそのまま裁判は終了してしまい、解決金などを支払ってもらえるかもしれませんが、要求額に遠く及ばない可能性も高いのです。

 

弁護士業界では、民事訴訟は勝ち負けよりも、どのくらいの利益を獲得できるかに焦点を当てるようですね。

 

もちろん、今回の裁判の行方は分かるはずがないですが、このような悪質なハラスメントを受けても要求に及ばなかった場合は何となくやらせない気持ちになってしまいます。

 

 

【3.ハラスメントと世間】

最初の質問に戻りますが、あなたが勤める会社は果たして「健康な会社」でしょうか。

 

今は世間的にハラスメントを厳しく処罰しろと見方が大きく変わっているように感じます。

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ですが、民事訴訟という話になると、まだ確実に勝利することは難しいかもしれません。

 

例えば、決定的な根拠があれば非常に有利に立てるとは思います。

 

手を出されたら、もはや暴行罪容疑で刑事訴訟も視野に入れることできますが、その決定的なシーンをムービーに押さえたり、暴言をテープレコーダーで録音したりすれば裁判も有利に働く可能性はあります。

 

ですが、それでも民事訴訟を完全に勝ち切ることは簡単ではないのです。

ちなみに、平成29年度の司法統計では、判決が58,643件に対して、和解は53,037件となっておりました。

取下げなどのその他処理を考慮しても、高い確率で和解解決に向かってしまうということは統計からも分かります。

 

民事訴訟は国によって保障されている争いではありますが、いざ訴訟を起こすとなると負担もかなり大きくなります。

 

資金や時間、証拠など用意しておかなければいけないことが多く、無責任に訴訟起こせばいいじゃないと言うことは到底できません。

 

そこで、本日は訴訟を起こす前にやるべきことを紹介して終わりにします。

 

 

【4.訴訟前にやるべきこと】

ここで紹介することは、ごく一部だと思ってください。

 

下記に書かれていない解決法もあるということは念頭に置いて、読むようにお願いします。

 

 

(1)労働組合を頼る

まず、あなたの会社には労働組合がありますか?

 

労働組合とは、労働者が集まって会社に労働上の改善等を求める組織です。

 

規模の大きい会社だと比較的あるかとは思いますが、万が一社内にない場合はユニオンに加入することで労働組合を作るという形になります。

 

はじめは、あまり労働組合の必要性を感じないかもしれませんが、同じ労働者ということもあり、相談すれば親身になって聞いてくれます。

 

労働組合は人事ときちんと話す場を設けてくれるので、今後の仕事においてさまざまな措置を打ってくれます。

 

外部を頼るのは非常に手間がかかるし、かといって人事に直接話すのも気が引けるという方は労働組合の相談はかなりおすすめです。

 

 

(2)証拠を集める

これは、訴訟を起こす起こさないに関わらず行うべきですね。

 

とはいっても、ムービーやボイスレコーダーを用意していざバレたら怖いという方は、これらを使わなくとも大丈夫です。

 

その代わり、具体的な日時と言葉をメモしてください。

 

この日、だいたいこの時間に、このようなことを言われたと。

 

ですが、もちろんこれだけでは証拠としては弱いので、なるべく証人を多く集めることが大切です。

 

労働組合や人事、信頼のおける上司に話す際にはある程度証拠を持っていくと対処はしやすくなります。

 

 

(3)辞職

これは、最終手段だと思ってください。

 

まず断っておきますが、被害に遭っているあなたが辞めるという選択肢を取るのはおかしい話だと思います。

 

本来、加害者側が辞めるべきであり、被害者が辞めるという構図は不公平です。

 

とは言っても、解決策が見当たらず、このままだと心身が壊れてしまいそうなときは確実に逃げてください。

 

例えば、ドラゴンクエストで回復の呪文を覚えておらず、薬草などの道具も全て使い果たしたとします。

 

体力も黄色表示でピンチな時にモンスターの群れに襲われました。

 

この状態で戦えますか?

次に攻撃喰らったら全滅してしまうという状態で。

 

現実世界では、ある程度追い込まれてしまうと、余裕を持った選択ができなくなってしまいます。

 

そのため、ある程度は早い段階で見切りを付けた方が本当は良いのかもしれません。

 

今は新型コロナウイルスの影響で、あらゆる業界が痛手を受けているのも分かるため、安易に退職しなよと勧めることはできないです。

 

その責任を僕が取れるはずもないので。

 

ただ、我慢してうつ病を患ってしまい、ふとした瞬間に自殺に走ってしまうということも考えられます。

 

この選択肢もあると念頭に置きながら、自分自身や周りの方々と相談することが大切ですね。

 

それでも1つだけ言えることは、メンタルさえきちんとコントロールできるなら、今の社会は生きることができます。

 

怖いのは、メンタルを操ることが不可能になった場合です。

 

過度なストレスはIQの低下にも関わってくるので、その辺を上手く考慮していきたいところですね。

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【5.仕事の価値観を変える】

これは、アドバイスというよりは願望に近いものがありますが、仕事は汗水流して辛い思いをしながらするものだという概念は捨てた方がいいと思うのです。

 

もちろん、人の命を左右する仕事や生活に影響を及ぼす仕事はそんな悠長なことを言っていられないかもしれません。

 

責任感を持つということは大切ではあります。

 

ですが、多少仕事でミスをする、もしくは仕事ができないからと言って、人格否定したり、皆んな居る前で声を荒げて怒ったりすることは今の社会では時代遅れです。

 

今だからこそ、しっかりと仕事の価値観を時代に合わせて変化させていく取り組みが必要だと考えます。

 

勤労の義務を日本は三大義務の1つとして掲げておりますが、仕事をしやすい環境を整える義務も会社側には本来無くてはなりません。

 

 

【6.終わりに】

本日は、パワハラに関する訴訟問題についてブログで取り上げてみました。

 

今回、報道されたことも全国で見ればほんの一部に過ぎません。

 

問題解決に立ち向かうためには、国や自治体のみならず、我々ひとりひとりの心構えが鍵を握ります。

 

確かに、何度も同じ注意をしたら苛立つかもしれません。

 

その一方で、人は何回も教えないと理解することは難しいと脳科学界で言われることもあります。

 

注意するにしても、人格否定を繰り返すだけでは八つ当たりにしかすぎません。

その八つ当たりで何を教えることができますか?

 

楽しい仕事へのシフト、これが現代社会で求められていると僕は考えます。