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上級国民は本当に庇われているのか?

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近年、司法において公平、公正の観念がおかしくなっているんじゃないかという声が上がっております。

 

1番最近の話だと、検事長が賭け麻雀をしていたのにも関わらず、訓告処分扱いで巨額な退職金を貰っておりました。

 

確かに、賭け麻雀は現行犯でないと証拠を押さえることが難しいかもしれません。

 

ただ、メディア関係者が嵌めたとすれば、その証拠は押さえられている可能性が高いです。

 

それにも関わらず、今回の処分をしたことは国に対して国民が不信感を募らせる結果となりました。

 

ですが、以前にも上級国民というワードが世間に広がるきっかけとなった悲惨な事故を覚えているでしょうか?

 

今日はその内容を書いていきながら、

本当に上級国民が法で庇われてしまっているのかどうかを考察したいと思います。

 

◉目次

 

 

【1.池袋の悲劇】

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2019年4月19日。

 

東京都、東池袋駅付近の交差点で交通事故が発生しました。

 

この事故で母子の2名が亡くなり、10名以上の怪我人を出しました。

 

この事故の加害者は、現在無職の80代男性ですが、元官僚のいわゆる上級国民であり、事故当時に現行犯逮捕されなかったことから、上級国民だから贔屓されたのかという声が拡散される結果となりました。

 

事故当時に現行犯逮捕されなかったのは、加害者が入院を要する程の負傷をしていたことが挙げられます。

 

この話は次のチャプターでお話しします。

 

さらに、報道機関が容疑者という言葉を使わなかったことで、マスコミもグルになって特別扱いしているんじゃないかと疑われました。

 

ちなみに、加害者は現在、在宅起訴という形で起訴されました。

 

この起訴方法についても、批判の声があります。

 

では、この一連の流れについて次のチャプターで法的解釈をもとに説明していきましょう。

 

 

【2.法律の解釈】

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まずは、事故当時に加害者が現行犯逮捕されなかった原因について説明していきます。

 

先ほどもお話しした通りで、加害者は事故当時、入院を要する程度の怪我を負っていました。

 

これについて、捜査機関は刑事訴訟法規則に則って処置を行ったと説明しております。

 

それは一体どういうことでしょう?

 

ここで、刑事訴訟規則の第143条の3を見ていきます。

 

明らかに逮捕の必要がない場合

 

と見出しがあり、条文を見てみると

逃亡する虞(おそれ)がなく、かつ、罪証を隠滅する虞がない等明らかに逮捕の必要がない」と明記されております。

 

この事件における加害者は、入院を要するため、逮捕する必要性がないと判断されたわけです。

 

逮捕はあくまで身柄確保なので、

逮捕=刑罰ではありません。

 

では、退院後に改めて逮捕したら良いのではと思うところではありますが、

結果としては在宅起訴という形になりました。

 

実はこれも逮捕されなかったという事実に基づいて判断されています。

 

在宅起訴は執行猶予刑の減軽に結びつきやすいというポイントがありますが、実は勾留されている状態よりも捜査が長期化しやすいというデメリットもあるのです。

 

勾留期間は原則10日間ですが、裁判官によってさらに10日延期されることがありますので、最長でも20日間のうちには起訴しなければなりません。

意外とあっという間ですよね。

 

今回の加害者は起訴自体はされたので、後はどのように裁判を行い、どの程度の量刑が下るかというところですかね。

 

そして、起訴された罪は、

過失運転致死傷でした。

 

危険運転致死傷の扱いではないのかという声もあります。

 

では、最後に私なりに見解を示してみましたので、次のチャプターで綴りたいと思います。

 

 

【3.個人の見解】

まず、逮捕の件については特に異議はありません。

 

逮捕自体にそこまで意味はありませんし、ドラレコで証拠も押さえている以上、そこは刑事規則に従うのが筋だと思います。

 

危険運転致死傷に当たらなかったという部分についても法の適用上仕方ない部分だと考えます。

 

まず、危険運転致死傷が適用されるケースとしては、お酒薬物による運転の場合です。

今回の事故においては、このケースに当たらないのでまず除外されます。

 

ただ、今回の場合は

  • 赤信号を2回無視
  • 交差点を時速100km超で侵入
  • 制御できる技能がない

 

いくら、故意ではなく過失だとは言っても、

これは『重過失』です。

 

確かに危険運転致死傷の罪には該当しないでしょう。

 

ただ、個人的な感情としては

厳重に罰してほしいと願います。

 

それと同時に車の運転は常に加害者にも被害者にもなり得る危険が付き纏います。

 

今後、ますます注意していきたいですね。

 

 

【4.まとめ】

今日は、池袋の事故を題材に、

果たして上級国民は本当に庇われているのかという問いを見ていきました。

 

1つ目のポイントとしては、

今のところは、一連の流れも適用された刑罰も司法上つじつまが合うことは言えるということです。

 

2つ目のポイントとしては、

上級国民の扱いについては、今後の判決と過去の判例等を見比べる必要があるということですね。

 

まだ、贔屓しているか否かを決めるには、

時期尚早と言えるでしょう。

 

ですが、私自身の勝手な意見としては、車の開発側のレベルが上がるようにと証言したことなどの言動が本当に脚色なく本人の口から言ったので有れば、許すことはできませんね。

 

ただし、民意を反映はさせつつも、感情だけに押し流されてはいけないのが、法の難しいところです。

 

だからこそ、法律は必ず平等でなくてはいけません。

 

 

以前、私がツイートした内容の意図が今日のブログです。

 

これからも、この先も司法の平等性はずっと維持されて欲しいなと願うばかりです。